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私のオッサンのようなコーヒーライフを紹介しよう

画像のようなコーヒーの飲み方は、実は滅多にしない。

その姿は決して優雅ではない。だけど私は私らしくコーヒーを愛している。

いつもどおりの1日を始めるため、私は毎日缶コーヒーを開ける。


朝食のパンを食べ、食休みがてらその日の気分の1缶を選び、ゆっくり飲みながら仕事モードのスイッチを入れる。毎朝のルーティンだ。昼食後にもだいたい飲むので、我が家のビン・缶のゴミ袋には、1日2個ずつ缶コーヒーが溜まっていく。

購入先は決まって近所の自販機か薬局だ。自販機にしか置いていないようなコーヒーに限って好みの味だったりする。あと薬局はいいぞ。食品類がかなり安く買えるので、つい買い込んでしまう。
食品:日用品=8:2 くらいの日も少なくない。店員は「なんでこの人、スーパーに行かないんだろう…」と内心思っているのだろうか。いや、大勢いる客のうちの1人のことなんて大して気に留めていないはずだ。こちらも変な恥じらいは捨て、ありがたく利用させてもらうことにする。


「自宅で仕事ができるんだから、もっと素敵なコーヒータイムが過ごせるのでは?」と思われても仕方ないだろう。フリーランスになり、時間が自由に使えるようになったのに、世間でいう「丁寧な暮らし」とやらがまったくできていない。

一時、カプセル式コーヒーマシンの購入も考えた。あれはズボラな私にかなり合っていると思ったのだが、毎日飲むなら毎日掃除しなければ…などと考えているうちに機を逃してしまった。


―― そんなこともあったのだが、私が缶コーヒーを選ぶ一番の理由は、長年体に染みついて抜けない「会社員時代からの習慣」だ。大量にはいらないし、時間をかけてちびちび飲むタイプでもない。すると選択肢は自然と絞られていくもので、出勤前や昼休憩中にコンビニに寄り、ご飯やお菓子を買うついでに缶コーヒーを手に取るようになった。
コーヒーメーカーが置いてある会社に勤めた時もある。だが、わざわざ自宅からマグカップを持ってきてまで飲む気にはどうしてもなれず、結果1度も利用したことがない。…もったいないことをしたかもしれないと、今は少し後悔しているが。


コーヒーが仕事の相棒になったのはいつからだろうか。確か、ライターに転身してデスクワークが日常になってからだ。デスクワーカーは物理的にほとんど動かない。脳は長時間働かせなければいけないが、姿勢はほぼ変わることがなく、視界も常にPC画面をとらえている。

そんな中で、ほんの少しの間、手軽に息抜きができる缶コーヒーを求めるようになったのかもしれない。プシュっと缶を開ける度に、会社の先輩や同僚に「○○ちゃん、オッサンみたい(笑)」といじられていたが、これが私の最適解だったのだ。新卒時代は仕事中にコーヒーを飲む大人に共感できなかったのに、私も変わったなぁと思う。


味を楽しむ以上に、メンタルを整える。

期待するのは、カフェインの効果ではなくプラシーボ効果。

仕事への気合を入れ直すため、コーヒーという名のガソリンを流し込む。


そう考えると、コーヒーはビールと似ているかもしれない。
まぁ、私は残念ながら下戸なので、ビールは飲まないのだが。

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