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あわとむし

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植物性の素材で作る洗浄料やボディケアのレシピ備忘録。
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[索引]むしと精油成分

※随時ひっそり更新中…

🔰掲載情報について

〓 むし一覧 〓誘引リスクの低い忌避成分および精油もリストアップ。

∥ダニ

*非刺咬種: ヒョウヒダニ (チリダニ)、コナダニ
【精油】クローブ、ユーカリ、ローズマリー、シナモン
【成分】 オイゲノール、1,8−シネオール、シンナムアルデヒド

*刺咬種:ツメダニ、ヒゼンダニ
*吸血種:マダニ、イエダニ
【精油】菖蒲(根)、フェンネル、オレガノ

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[附録]和精油

[附録]和精油

ずっと先延ばしにしてきたこと。和精油について。
まずは虫よけから入ろかな。

🔰精油の基本

∥和精油◆ 檜葉 - ヒバ

日本固有で、青森産が高評価。
『ムシェッド』のスタメン。

◆ 薄荷 - ハッカ

『ファブリィ…』や『テシヲ』で登場済みのハッカ。
強豪ぞろいのシソ科でも群を抜く異能っぷり。

$$
\begin{array}{l:r:l:l} ハッカ油& \%&誘引&忌避\\\hlin

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あわとむしを結ぶ

あわとむしを結ぶ

これまで掲載した分で暮らしは回るため、『あわとむし』も完結します。

〜 * 〜

もうお分かりかと思いますが、どのレシピもホドホドを佳しとするものばかり。
日々それを繰り返しながら、トータルで水準維持しようという目論見にあります。
たとえ片寄りにすぎないとしても、ホドホド・ホソボソこそが尊くて…

そして、この企画にはちょっとしたカラクリも潜んでいました。
“あわ vs むし” という、もう一つ

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保湿クリーム『ブールュイル』

保湿クリーム『ブールュイル』

つむじから爪先まで全身使いのクリーム。

∥油脂選びのポイント① 皮脂を参考に
コスト0・備え付けの天然クリームである皮脂に倣えというアプローチ。

これまた一筋縄にまとめられない世界、かいつまむと脂肪酸 (特にパルミトレイン、オレイン) やワックスエステルがカギっぽい…

② 酸化しにくい
酸化した脂は肌老化を招く。
もともと酸化しやすいリノール酸や、紫外線を受けて過酸化しがちなスクワレンは補給

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UV虫よけオイル『日ざしにむしに』

UV虫よけオイル『日ざしにむしに』

日焼け止めと虫よけをひと塗りで。
材料 (∮印) をよくなじませながら合わせていく。

∮ケルセチンキ:10ml玉ねぎの外皮に含まれるケルセチンには、SPF50に迫るUV吸収効果が確認されている。
チンキ (アルコール漬込み) 方式による高率抽出からのケルセチンキ。

◆玉ねぎ皮粉末:2g

市販のティーバッグ入り (皮粉末100%・無添加) で楽にいける。
自作するなら、玉ねぎの皮を丸一日ほど天

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歯みがきペースト『テシヲ』

歯みがきペースト『テシヲ』

飲み込んでも安心の食仕様。

∥材料【およそ50g】

◆粉茶:小さじ1.5

清掃、pH調整(口内の酸化抑制)
虫歯抑制にカテキン豊富な緑茶。
わずかでもフッ素が欲しければ抹茶入り。
口臭対策には、なた豆やモリンガもよさげ。

◆塩:小さじ1.5

防腐、歯茎の引き締め。
精製・天然は問わないけれど、粒の小さいサラサラした塩だと口当たりよし。

◆おからパウダー:大さじ2

香味・色味の調整。

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手作りなるもの

手作りなるもの

日々営むこれも、いわゆる「手作りコスメ」に入るんだろうな。
いつも心に留め置くことをまとめてみた。

∥常備素材むやみに揃えて飼い殺しにしてもと転用・兼用を心がけたら、自然と“持たず”へ傾いた。
食材兼用を除いて、常備するのはこのくらい。

次回より、スポット調達の素材を使ったレシピも掲載していきます。

∥器具分量もキッカリまでは求めてなくて、250mlや300gまでの小型計器で使い回す。
『ム

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柔軟剤『スグリ』

柔軟剤『スグリ』

お酢とグリセリンで柔らかく。

∥材料 (1回分/45L水量)よく合わせるだけ。(精油を入れる場合、先にグリセリンと合わせておく。)
容器は、耐酸性のものかガラス製。

◆酢:大さじ2

洗剤によるアルカリ作用を中和する。
お酢の色や匂いは残らないため無糖の穀物酢でいけるし、無色にこだわるればホワイトビネガー。

◆グリセリン:大さじ2

洗濯物を柔らかに仕上げる。
市販の柔軟剤みたいにふ〜っくら

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ココナツ洗剤

ココナツ洗剤

洗濯や掃除に食器洗いなど幅広く使えるココナツ洗剤。
リニューアルを機にイチから見直した話。

∥製品表示ラベル情報はなかなかに大事。

100%植物由来でも、最終形態は合成洗剤。ココナッツ→ココナツということだろうか。
成分表示には製品の個性が…記載されているのは界面活性剤15%分だけとしても。
自然由来の洗剤ではよく見る組み合わせ。

脂肪酸アルカノールアミド
├ 非イオン性
└ 増

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マルチ洗浄料『ココリ』

マルチ洗浄料『ココリ』

多目的洗剤に泡ヂカラと忌虫効果をプラスして、真正マルチパーパスへ。

∥材料【500ml分】すべての材料を混ぜ合わせるだけ。
タイトル画像のような丸底の容器にすると、ポンプするたび再攪拌されて分離しにくいような…

◆米油:5ml

『ココリ』の“リ” (仏:riz) 。
デフォルトは全体の1%濃度。

身体洗いに使うかは個人の判断になるけれど、使う場合はキャスターオイルなどを2.5ml (0.5

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布の虫よけ『ファブリィ...』

布の虫よけ『ファブリィ...』

寝室、クローゼット...布あるところに棲みつく虫たちに退散いただくシステム2つ。

∥ファブリックスプレー手持ちの除菌アルコールでも、濃度さえわかれば作ることはできる。

①除菌アルコールを計り入れる。
(濃度80%±ならおよそ25ml)
②精油を加え、よく溶かす。
③精製水を注ぐ。

耐アルコールのスプレー容器に入れ、使用前によく振ること。
無水エタノールで作るのに比べ、除菌アルコールは

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虫よけ精油『ムシェッド』

虫よけ精油『ムシェッド』

咬む虫・刺す虫・ばっちぃ虫をはじくブレンド精油。
(※24/5/20改稿)

🔰精油の基本

∥精油選びのポイント① 忌避 > 誘引の含有比

おうち周りの虫に強く出るメジャー成分はこのあたり。
誘引作用が、こと身近なダニにある限り、忌避力の方がどれだけ凌ぐかは重要。

$$
\begin{array}{l:l:l} &誘引&忌避\\\hline\hline
\textbf{オイゲノール}&&

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精油のキホン

精油のキホン

こんな小さな瓶入りと侮るなかれ。
植物の持つ力がぎゅッと濃縮され、脳の中枢まで届いて効果を発揮するというメカニズム。

「アロマオイル」だと合成香料が混ざるのもあるため、天然100%の「精油」または「エッセンシャルオイル」で探す。
お墨付のお店なら、ひとまず確実かな。

∥精油の種類丸投げだけど、こちらのサイトがとてもよくまとまっている。

∥禁忌事項 ⚠️濃縮だけに、体質・体調やライフステージに

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起泡のキホン

起泡のキホン

植物由来の洗剤 (非石油系・石鹸フリー) の奥ゆかしすぎる泡立ち。
その解決に一役買うのがアブラだなんて、ダークホースもいいところだった。

∥そもそも泡とは洗浄の主戦力というより、汚れを浮かせ、洗剤のムダ使いを抑える補助効果が大きい。
なにより、むくむく起きてくる泡がもたらす本能レベルの至福ときたら…

不可欠じゃないけど、不必要ではない。
そんな狭間のスタンスで、植物由来の泡を究めていく次第で

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