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ガソリン価格の上昇がもたらす不安定な経済


#KENMAYA です。

#SDGs が認知されるに従ってCO2を排出する化石燃料は価値が下がる。そう思っている方は多くいるかもしれません。しかし、現実はそうではありません。原油価格は高騰を続け、2018年来の高水準となっています。

市中に出回るガソリン価格も2020年からズンズンと上昇、現在ではリッター152円~157円という高水準になっています。(※2018年以来の高水準)これは家計を直撃し、物流コストを上げ、必然的に物価があがることになります。

企業は現時点での採算、利益を重視するため、投資を控え、供給を抑える方向にシフトします。モノ不足が深刻になれば、供給を増やすこともありますが、基本的に消費が過剰とならない限り、設備投資には消極的になります。


中国でも深刻な石炭不足、電力不足に陥り、CO2排出抑制政策で石炭の供給を規制していた方針の転換を余儀なくされました。暖を取り、モノを作るために人々が生活に必要不可欠な全てのモノの原点に化石燃料があるのは厳然たる事実であり、これをいきなり取り払ってエコに生きていくのは裸同然で今年の冬を過ごせ、と言われているのと同様なわけです。

わたしたちが生きていくために必要な衣食住全てに原料があり、その原料の生産には必ず化石燃料を伴います。例えば、流行りのヴィーガンが口にする野菜や果実ですら、その全てがオーガニックなはずがありません。肥料がなければ満足に野菜や果物は成長しませんし、収穫し輸送するためには車が用いられています。店頭に並ぶときにはパッキングや冷蔵保存でプラスチックや電力が使われています。


現在進行中のガソリン価格の上昇は、ある意味で世界の悪者にされた産油国の逆襲の側面があるのではないか、とわたしは思っています。世界が混乱する様を彼らはほくそ笑んでいるのではないかと。

社会的にエコ問題に取り組んでいくことが重要であることは、わたしも理解していますが、実際に家計を直撃し始めれば話は変わってきます。電気代があがり、ガス代があがり、交通費があがり、可処分所得が減れば、当然レジャーや遊興費に回る支出が減り、再びデフレスパイラルに陥る可能性があります。


安定した経済に安定したインフラが必要不可欠であることは、お分かり頂けたかと思います。これは政府の目指す健全なインフレとは全く別物の、スタグフレーション(不景気中の物価高)を招きかねず、円高を放置したときのように徐々に経済が弱体化していく低成長、低賃金の悪夢を再び繰り返そうとしています。

#SDGs が世界標準になるにはまだまだ時間がかかるのではないか。そう考えざるを得ません。ご意見ご感想お聞かせください。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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