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Q. お友達と同じゲームをダウンロードして欲しいと言われましたが、本当に安全なのか不安です。ダウンロードする前に、安全であるか見極める方法はありますか?

こんにちは!セキュスタ 子ども安全情報局です。
私たちは、セキュリティ学習教材「セキュスタ」を開発した情報リテラシー・情報セキュリティを専門とする先生方と共に、保護者の方々向けに、子どもの安心・安全情報に関わる様々なトピックを配信しています。
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子どものインターネットやSNSなどの利用に関する保護者のお悩みに、専門家の先生方が回答する「教えて先生!」に寄せられたご相談の中から、今回はこちらのご質問にお答えいただきました。

Q.お友達と同じゲームをダウンロードして欲しいと言われましたが、本当に安全なのか不安です。ダウンロードする前に、安全であるか見極める方法はありますか?

A:「子どもとコンピュータ・スマートフォン」の話をするとき、保護者さんから最も多く寄せられるのがゲームの質問です。
子どもたちにとってゲームは日常の一部ですが、保護者から見るとゲームは「依存症になるのでは?」「怖い目に遭うのでは?」「勉強がおろそかになってしまうのでは?」など、様々な不安もありますよね。ゲームが安全なものであるか判断するには、いくつかの要素があります。代表的なものをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【TIPS】
「家庭用ゲーム機」って、どんなもの?
本サイトにおける「家庭用ゲーム機」は、主に
・ゲーム専用機(ニンテンドーSwitch、PlayStationなど)
・パソコン
・スマートフォン・タブレット
という、3種類の端末(デバイス)を指します。
それぞれ、ペアレンタルコントロール(保護者による見守り機能)など、細かい設定方法も異なりますので、お使いのデバイスに合わせて対処法を確認しておきましょう。

保護者の世代は、ゲームといえば「ゲーム専門店や中古ショップで買うもの」が中心だったと思いますが、現在は多くのゲームがインターネット経由でダウンロードできるようになっており、お店に行かなくても購入が可能となりました。また、上記のデバイスはインターネットに接続してオンライン形式で楽しむことが多いため、以前に比べて注意すべきポイントも増えています。
ゲームのダウンロードについては、お子さんが15歳以下であれば、できるだけ保護者が実施するのが理想です。購入後のインストールもお子さんにさせるのではなく、保護者側でやっておきましょう。(※オンラインゲームは、子ども向けに課金制限を行っています。15歳以下は上限額が最も低い区分となっているため、中学生以下の場合は保護者が設定した方が望ましいと判断しています)

ゲームをダウンロードする際に、気をつけるべきポイントは次の通りです。

ゲームをダウンロードするときは、必ずゲームの公式サイトから行うようにしましょう。ネット上でリンク先を示し、そこからゲームをダウンロードさせる行為も見受けられますが、場合によっては違法サイトへのリンクであることもあり、あまり安全とは言えません。

■公式サイト
・ニンテンドーSwitchの場合 → My NINTENDO Store :https://store-jp.nintendo.com/
・PlayStationの場合 → PlayStation Store:https://www.playstation.com/ja-jp/about-playstation-store/
・パソコンのゲームの場合 → そのゲームの提供企業等のサイトを利用する
・iOSの場合 → App Store(他のスマホアプリと同じ)
・Androidの場合 → GooglePlayストア(他のスマホアプリと同じ)

公式サイトでうまくゲームが見つからない場合は、ゲームアプリの提供企業(任天堂やセガなどのゲーム会社)のサイトを検索し、そこからリンクを辿ると良いでしょう。

ダウンロード用サイトでゲームを選ぶと、内容についての説明文が表示されます。「年齢制限」「ゲームの内容」「アプリ内課金の有無」「オンラインプレイが可能であるか」の4項目は必ず確認し、お子さんにとって適切なアプリであるか判断しましょう。

ゲームの説明文には必ず、年齢制限が表示されています。お子さんの年齢に合ったゲームであるか、ダウンロードをする前にチェックしておきましょう。デバイスごとに表示方法や年齢制限の基準が異なりますので、それぞれの見かたも併せて確認しておくのがおすすめです。(詳しくは⇒「ネットトラブルの基礎知識【オンラインゲーム編】もご覧ください!)

・ゲーム専用機の場合
日本で発売されているゲームにはCEROマークが表示されていますので、それを確認しましょう。

・パソコン用ゲームの場合
ゲーム専用機の場合と同じく、CEROマークが表示されていますので、それを確認しましょう。海外版のゲームの場合はCEROマークではなく、海外の年齢制限マークが表示される場合があります。よく見かけるのは北米のESRB、欧州のPEGIなどです。基本的には、CEROと同じようにマークで推奨年齢がわかるようになっています。

・スマートフォン・タブレット用ゲームの場合
iOSの場合は独自に、[4+]、[9+]、[12+]、[17+]という区分になっています。それぞれの数字が年齢を表しており、+はそれ以上という意味です。

Androidの場合、日本で発売されているアプリは国際年齢評価連合(IARC)の基準に準じています。それ以外の国で発売されているアプリは、基準が異なることがあります。

スマートフォン・タブレットの場合は、それぞれのアプリのダウンロードサイトに年齢の表示が必ずありますので、そちらを確認するようにしてください。

ゲームの中には、年齢制限に問題がなくても暴力表現があるなど、お子さんにとって不適切なものが含まれていることもあります。②の説明文だけでなく、ゲームの内容を視覚的に表した「コンテンツディスクリプターアイコン」などもチェックし、ゲーム中の表現について確認しておくと良いでしょう。

・ゲーム専用機の場合
CEROマークの隣に表示されている小さいアイコンが、「コンテンツディスクリプターアイコン」です。
お子さんの年齢や性格に合わせて、マークの内容を検討すると良いでしょう。

・スマートフォン・タブレットでのゲーム
iOS用アプリ、Android用アプリとも、年齢制限表示の近くに暴力表現や性的表現などについての説明がありますので、そちらを参考にしましょう。

上記の注意点を確認しつつ、それぞれのデバイスに備わっているペアレンタルコントロールを設定しておけば、安全に遊べる環境になるのではないかと思います。

ゲームは、子どもたちにとって学びのきっかけになることもあります。ゲームに登場する素材や考え方が学びに繋がったり、ゲームを通じてクラスの友人と仲良くなったりなどの側面もありますので、時間と安全に気をつけながら上手に付き合うことができるといいですね。


いかがでしたか?このnoteでは、今後も「教えて先生!」にお寄せいただいたご質問に専門家の先生方が回答した記事をご紹介していきます。
ふと思った疑問や質問にもお答えいたしますので、どうぞお気軽にご質問ください。

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