【素材の大切さ】

・素材の選び方

お店をオープンするときに、素材の一つ、「牛乳」は迷いました。
カフェラテやカプチーノはバリスタの腕の見せ所になるメニュー。
珈琲を邪魔せず、甘く、イヤなところがなく・・・
素材と味わいの構成の「体積の多い順」に考えます。ラテやカプチーノはミルクがほとんどを占めますのでかなり大切。

それはそれは長い間ずーっといろんな牛乳を飲んで迷って。
「おいしい牛乳」はなかなか美味しいです(笑)
そんなある日、私は大分に旅行に行っていて、ホテルで出た牛乳がとても美味しかったんです。ホテルマンをつかまえて、「この牛乳は何ですか?」と聞きました。
「地元の牛乳で『みどり牛乳』ですよ」
「え!?あのみどり色パッケージののみどり牛乳ですか!?」
地元の空気感に合ってたのでしょうね。こちらの旅行のテンションもあったかとも思います。
福岡に戻ってきてすぐに問合せしました。
みどり牛乳のラインナップの中で、低酸素殺菌という処理法のものを使用しています。
スーパーには置いていなくて、配達専用で小売り価格は一本450円~500円。


選んだポイントは3点 「冷たいときは爽やかに甘く」「温めても乳くさくならず」「甘すぎ、重すぎにならない」


子供たちは「お父さんのお店の牛乳が牛乳の中で一番おいしい」と口をそろえています。
よく、seedvillageのカプチーノ、アイスラテは抜群に旨いと言ってもらえますがそれは素材のおいしさです。牛さんに感謝しましょう。
飲食をやるうえで、素材の味、見抜く力は必須能力です。

追記:牛乳は「牛の子供が飲むもの」で人間が飲むものではないので、人間はおなかを壊す、身体に悪いというネット記事をよくみかけますが、逆に問いたいのですが、「人間が飲むもの」って母乳以外何があるのでしょうか?牛や豚や魚、植物、「人間が食べるため」に生まれてくる命があるのでしょうか? さもそのように自分の主張を派手に見せてくるネット記事がたくさんありますが、大切なのは見抜く力だと考えています。「必要なのはポジティブシンキングではなくロジカルシンキング」


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