見出し画像

部員の読書日記「日常生活に飽き飽きした時に読む本」

あけましておめでとうございます!
Seel編集部のSです。
今回私が紹介するのは、「日常生活に飽き飽きした時に読む本」です。

みなさんは、日常生活を退屈に感じてしまうことはありませんか?

私は、「朝起きて、大学に行って、バイトに行って、家に帰って寝る」を繰り返すだけの毎日に飽き飽きすることがあります......。たまに、好きなバンドのライブに行ったり、遠出してみたりと、ちょっぴり特別なことをしますが、どこか物足りなさを感じてしまいます。

そんなときに出会ったのが、近藤史恵さんの『ときどき旅に出るカフェ』という本です。

Amazon公式サイトより

この本を読んで、味気ないように思える日常にもワクワクすることはたくさんあるということに気づき、日々の生活をもっとポジティブな気持ちで過ごしてみようと思えるようになりました。

物語のあらすじは以下の通りです。

主人公は、OLの瑛子。独身、一人暮らしで、仕事と休日を繰り返す毎日を過ごしています。そんなある日、近所に小さなカフェを見つけ、入店してみることに。実は、そのカフェはかつて同僚だった女性、円が営むお店でした。世界各国の珍しい料理が楽しめる、居心地の良い空間に惹かれ、瑛子は足しげくカフェに通うようになります。そして、客が持ち出す不思議な話や、彼女の身の回りで起こった小さな事件、日常生活のもやもやなど、様々な「謎」に出会うように...…。

私にとって印象的だったのは、瑛子の日常の変化です。代り映えのしなかった彼女の日常は、カフェとの出会いをきっかけに、ちょっぴり特別なものになっていきます。カフェの店主である円や他のお客さんとの交流、外国の不思議な料理との出会いだけが、その原因ではありません。日常に存在している、様々な「謎」に気付くことができたことも、変化の原因なのではないかと思いました。

毎朝見かけていた猫を、最近見ないのはなぜだろう?
近所の繁盛していたお店が、閉店してしまったのはどうして?

退屈だと思っていた私の日常にも、このような不思議がたくさん溢れていることに、物語を通して気付くことができました。なんとなく日常生活を過ごすのではなく、自分自身をワクワクさせるような「謎」に目を向けながら、日々を過ごしていきたいですね。

物語のなかで、瑛子が出会った人々、料理、謎、は一体どんなものなのか……。みなさんも、ぜひ一度読んでみてください!