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雨降る降る詐欺 20210909

うつ病やってると結構散歩に出るのが重要で。
医者の先生もそう言うし、実際散歩した日は幾分調子が良い。
だから、雨さえ降っていなければ無理矢理にでも外に出る様に心がけている。
それがたとえ歩いて2分のコンビニまででも。

ここのところすっかり夏は終わり明らかな秋がやってきた。
涼しくなるのと一緒に太陽があまり顔を見せなくなった。
毎日の様に天気予報のアプリを眺めている。
昨日見た予報では翌日、つまり今日は丸一日雨とあった。
そう思ったら翌日の分も歩いておこうと一瞬の閃きと勢いで昨日は2時間ほど散歩に出かけた。
明日歩けないのだから、今日のうちに歩き貯めしておこうと。
そしたら丸一日雨の日で一日中家の中にいたって罪悪感無しに過ごせるかも知れないからと。
そのおかげで昨日はノースリーブタトゥーハンコ注射マンに遭遇できた。

ところがどうだろう。
今日になってみて空はなんだかずっと煮え切らない様子だった。
雨が今にも降りそうで、でも降らないままで。
このまま雨が降らないのなら俺は外に出るよ?と空に尋ねると、いやいやそのうち降らせるから待っておけと言わんばかりの雲行き。
まあ、そのうち降り出すのだろうと床について雨音が聞こえて来るのを待っているのだけど。
まるでそれが聞こえてこない。
網戸越しに空を見上げるとやはり煮え切らない表情のままだ。
お天道様よそんな中途半端な顔でじっとするなよとこちらもモヤモヤしてくる。
雨さえ降ってくれれば一日中家にいる事が正しかったと納得できるのに。
およそ1時間おきに外を確認してはまだ降らないのかと段々イライラしてくる。
そして只今18時、雨音より先に夕方を知らせるチャイムが聞こえてきた。

なんだよ、おい。
俺はただただ一日中家にいただけじゃないか。
わざわざ昨日から"準備して"閉じこもっていたのに。
体とは裏腹に気持ちだけが随分と消耗してしまった。
どうせ降らないのなら先に言ってくれないと困るよ。
こちらにはこちらの事情があるんだから。
あーあ、こんな事になるんだったら思い切って外に出るべきだったよ。
やるせ無さだけが手元に残った。

折りたたみ傘を持って出かけるのも悪くはないんだけど、今日はそういう気分じゃなかった。
なんだか歩いた日よりずっと心が疲れている。
今から外に出てもいいんだけど、今更かよってまた気持ちが落ち込む。

つまるところ何もしなかった。
そういう1日。

今日はここまで。

Today / The Smashing Pumpkins

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