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息づく いのち

心が迷子になっている。
こんな表現が的確なのかもわからない。
自分なりのペースで、だけれどもせめて週1くらいのペースで
文章に取り組んでいこうと決めたのが 早くも滞ってしまっている。

何かを書こうと思いながら 『何について?』が明確に決まらない時というのは いつもこんな書き出しになっていくのが
この感じがとても嫌なのだけれど これを嫌ってしまうと 
書き始めるという動作に繋がらなくて 
で、このことが重なってしまうと 間があいて書けない自己嫌悪に陥るのだ。

苦し紛れに 最近あった日常のちょっとした出来事を 題材に
まずは……まずは 書きだしてみること。


自分の部屋にある 唯一 今の私の心をちょっとだけ癒してくれている観葉植物がある。

『パキラくん』(親しみをこめての敬称 クンつけてみた)
結構いい加減な水やりでも 健気に丈夫に育っていてくれるので
有難くて大好きだ。その生命力に感謝である。

パキラ

数日前のこと
そろそろ水やりを…とベランダに出して鉢に水やり、元気になってもらった。が、そのまま部屋に戻すことを忘れ まる一日半以上ベランダで過ごしていただいた。
冬場の気温の低い時期ではないので ほとんど気にせず、だ。
その日の晩、すっかり辺りが暗くなってしまった頃、ベランダから音がした。外を吹く風がかなり強くなっていて、音は鉢が倒れたことを教えてくれていた。

『わ!やってしまった。ごめんよ〜』

慌ててベランダに出て 鉢を起こす。
土の表面に少し大きめの荒い白い石を置いていたので 鉢が倒れた勢いで
ばらけて外に飛び出していた。それを拾い集め戻した時のこと。
石の中から何かが走り去った。黒いモノ…。

いや、暗がりで何も見えず、置いてあるものもシルエットで認識していた。なので、走り去ったモノの正体は解らない。
黒かったのかも 分からない。 わからないが、逃げ足は早かった。

………………………。

うんん…何だったかを考えてもしょうがない。
分からないままに そのままにするしかないなぁ。


その何週間か前
冷蔵庫の野菜室から 小松菜だったかを取り出した時のこと。
小松菜は 毎日の必需品でわが家の味噌汁の具になる筆頭野菜。
ビニールで包まれた中から ひとふさ(?)づつ抜いて使っていた。
その残り最後のひと房を 水洗いしようとして 気が付いた。

『ナメクジ』が息づいていた。
ええ…? 冷蔵庫の野菜室で 何日息をひそめて 生きていたのか?

はて、どうしよう…と思いながらも冷蔵庫の中で何日も生きていたという
事実を息子に伝え、「塩をぶっかける?」と意見を聞いたところ
どうもイヤみたいだ。

確かに…。

塩をぶっかけて溶けていく様は 小さいながらもグロテスクで
ホラー映画の呪われたシーンのようだ。
はっきり言って気味悪い。「外へ逃せば?」ということで
ベランダにある朽ち果てた植物の残骸の中に移動してもらった。

後に検索したところ『ナメクジ』はちゃんと害虫退治として処理した方が
賢明だという事を知った。(そうなのね)

話は元に戻って
走り去った正体不明の生き物は 走り去ったわけで
風に倒され起こしたパキラくんの鉢の中に帰ったわけではない。

だけど、どうしたものか
今だに部屋の中に招き入れていない。

走り去ったヤツは何処へ?




息づく命は一緒なのに
種類によっては愛着を持って接したり そうではなく
思いっきりの嫌悪感を抱いたり
いろいろ。

こればっかりは仕方がないよな、と思いながら
むやみに殺生はしないように、と心がげてはいる。

生物多様性000

少し前に書いた『苦手なもの』の記事内容もよかったら
読んでみてください。

e1073


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