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雨の中、濡れて走ることへの思い

今日も朝から雨が降っている。 雨の日が続くと朝のウォーキングに出られない。それを思うだけで 心の翳りが深くなっていく気がして憂鬱になる。
せめて中2日で 3日目にはぬかるんでてもいい、山へと向かいたい。
この季節なら 少しの雨くらいなら濡れたっていい。むしろ濡れるくらいの方が気持ちいい時もあるのだー。と、書いてみて 
ふと このことにおいてはランニングに限って『気持ちいい』と言えるような気がするので ひざ故障で走れなくなった今のわたしは 悲しいな…と思いながらも受け入れるしかなくて、こうして書きながら改めて自分に言い聞かせていたりする。 まだどこか諦めきれていない思いがあるのだ。
そんな自分を知っているからこそ  

潔く諦めよ! 歩くことに変えたんでしょ!
何度も自分に声を掛けている。

今も。


雨の日、雨の中を走っているランナーさんを街中で見かけた時に、羨ましくて なんども振り返って見てしまったコトがある。
なんでかな? 雨降りでもない時の走っている人の姿には それほど反応することもない。突然何かが呼び覚まされたよう… 懐かしさに似た感じなのか そこらへんの思いをうまく言葉に言い表せられなくて もどかしいのだけれど 雨の匂いや肌に当たる雨の感触、熱くなった体と雨が馴染んで 汗とも雨ともごっちゃになって 濡れることなんてどうでもよくなる。
雨は苦にならなくなり 濡れて走る感覚は どこか現実から離れはじめた銀色の世界。 まるでトリップしているかのような感覚に酔いしれるとでもいうか…。そんなことが一度に思いとして ぶわっと降ってきた。

そんなにもランニングに親しんだ訳でもないのに 
この感覚の蘇りは不思議。

そもそも走ることに魅力を感じ始めたいちばんの要因は マイナスな気持ちに押しつぶされそうだった心を 平常なラインまで押し上げてくれた。
それどころか

『なんてことはない。上を向いて歩こう〜 ふふん♪ 』てな感じで

事態は何も変わっていないのに 気持ちの切り替えが自然とできる。
明るい方向への舵取りが 意識せずともできてしまう効果。
それを手に入れることができるという事に 気がついたから。

また、加えて ランナーズハイ という現象。

これを味わいたくて 走り始めの苦しさと後悔する思いを振り切り、乗り越え、いまかいまかと継続的に走る。


ランナーズハイ(runner's high)とは、継続的な運動によって引き起こされる一時的な多幸感であり、喜び、深い満足感、高揚感、ウェルビーイングといったポジティブ感情を経験する感情的状態である
                        ウィキペディアより

脳内麻薬の出現といわれる『ランナーズハイ』を待ちわびる。
こんなこと書くとヤバイ性格・好みのように思われるかも だけど
走っている人の大半は 私と同じような思い『ランナーズハイ』の
快感をきっと 知っている。
知っているから走れるのだし、走ろうとするのだと思う。

ヤバイ感覚を正当な方法で味わい取り入れている。
素晴らしく健気な人たち。それがマラソンランナーと言えるのではないか。

わたしがそうだったから…。

雨で煙った中を 気にせず濡れながら走る感覚。
脳内麻薬の出現とは違うけれど 普通に走るのとも少し違う感じ。
これもまた 味わい深かった気がして、
雨の中、走るランナーさんを見て 羨ましくも蘇った。

そんなことを 書いてみた。







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