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ナスカの地上絵観測塔

ペルーは世界遺産がたくさんある国。注目されるのがマチュピチュ遺跡です。ご存知の通り2022年12月現在のペルーの現在の政治の状況は「良い」とは言えず、民衆発起が各地方で起きている状況です。その矢面にされる地域が観光地になるのは残念なことです。今週から少しづつ回復はされているのですが、それでも地元の観光業やそれに関わる人への影響は非常に大きいです。マチュピチュ遺跡も今月の動乱に巻き込まれ多くの人々が影響を受けました。マチュピチュと並んで素晴らしい世界遺産として言われるのが『ナスカの地上絵』です。ナスカの地上絵が描かれた年代は今からおよそ2000年前、パルパ地区のものは更に古く今から3000年ほど前に描かれたものと言われており、年代や規模を踏まえるとナスカの地上絵はもっと注目されるべき世界遺産であることは間違いないものです。

世界遺産ナスカの地上絵 168点を新たに発見!

今月8日には山形大学の研究グループが、人間や動物などを描いたとみられる168の地上絵を新たに発見のニュースがペルーだけでなく日本でも大々的に報道されました。発見された地上絵の中には50メートル程度の大きなものもありました。およそ、紀元前100年ごろから紀元300年ごろにかけて作られたとみられるということです。プロジェクトリーダーの坂井先生は「地上絵が描かれた目的は今もよく分かっておらず、今後も地上絵の分布調査や保護活動に取り組み、地上絵が描かれた目的の解明につなげたい」と話してくださいました。

観測塔を建設並びに寄付

マリア・ライへ氏亡き後、地上絵を展望できる観測塔の老朽化は進んでおり、環境変化や保護支援の不足など多くの不安要素を抱えていたところ、さらなる観光客の増加や地上絵保護の活動にさらに役立てていただければと2020年に日系人120年を記念して、新しいナスカの地上絵観測塔をリニューアルし、積み重ねた二国間の絆の象徴としてペルー文化省に寄贈しました。プロジェクト代表を務める田島陽志氏を始め、ペルーのソニア・ギジェン文化大臣(当時)、エドガー・バスケス貿易観光大臣(当時)、土屋定之駐ペルー日本大使(当時)、アルマンド・オオウチダ氏(Cooperativa Pacifico CEO)、ファン・カルロス・カプニャイ元駐日ペルー大使ら関係者が参加して式典に参加していただきました。新しい展望台は、現地にあるパンアメリカハイウエイを挟み、旧展望台の向かい側にあり、地上約18Mから3つの地上絵を見ることができます。この観測塔には現地で研究をしてくださっている山形大学と協力してウエザートランスミッターも取り付けられており、気象環境の変化なども確認できるようにされています。

2023年の新たな支援とプロジェクト

パンデミックにより世界中が観光分野の打撃を多く受けたのと同様、ペルーも大きな影響を受けました。加えて昨今の政治的な要因も影響して観光業への影響は非常に大きなものとなっています。2023年には修好150周年という重要な節目を迎えることもあり、2国間の友好をさらに強くすることや、国境を超えて協力しあうことの重要性を世界に発信できればと思います。そのためにこの観測塔を維持管理し、保存や調査のための継続的な支援を続けられればと思っております。現在における維持管理は、観測等の入場料のみとなっていますが、さらなる支援や保護、さらには観光促進となるナスカの地上絵やペルーを連想させる物販による売上を寄付することによりさらなる支援できればと思っています。現在の観測塔の入場料金だけの収入では、現地を訪れた人のみの支援になってしまいさらなる拡大が見込めないのが現状なので、ナスカの地上絵やペルーを連想させる物販より、まだナスカを訪れていない人でもプロジェクトの一部に触れることができ、さらには外国の人たちからも支援を得て援助できればと思っています。

ペルーのナスカの地上絵の「ハチドリ」「コンドル」そして「アルパカ」をモチーフにした大ぶりなクリップです。 ケースサイズ:H227×W90mm。他にもいくつかの商品をこの活動のために販売します。

すでにペルー外務省と遺跡の保護を管轄する文化省とミーティングが終了し2023年よりプロジェクト開始が決まっており、物販を進めることにより多くの支援を国内外から得られるように取り組みます。

私たちの役割

世界遺産は「顕著な普遍的価値」あるもので今だけでなく、これからもずっと守られていかなければいけないものだと認識しています。それらの世界遺産を守ために観測塔の寄付さらには、これからの新たな地上絵発見につながるプロジェクトを推し進められればと思っています。

#寄付してよかったこと

ペルーを中心とした経済・教育の援助活動のサポート宜しくお願いします。いただいたサポートは活動を通して利用させていただきます。