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数字など 気にかけるより 人をみろ

ドストレートに書くけれども、
Twitterでまじめに(?)発信を始めてからというもの、恐ろしく数を気にするようになった。

そして、数を気にしている自分が、モーレツに恥ずかしかった。

単なる「猛烈」じゃない。モーーーーーッレツッッッッッにっっ、って感じで、ものすごく恥ずかしかった。

「いいねが増えない。RTされない。フォロワー減る」

ひぇ……。

字面で見ると、身震いするくらいくだらない。

SNSをやらない友達にウッカリこの悩みを打ち明ければ、「は? それで?」と顔をしかめられた。そうなのだ。世間一般的に、一円の稼ぎにもならないただの数に囚われて生きるのなんか、バカバカしいの極みなのだ。

わかってる。わかってるよぉ。

と心では涙を流しつつ、

慌ててその場は「せやな」で済ませた。関西人、困ったら心にもない「せやな」と「知らんけど」で物事に蓋をしがち。


数を気にするなんて恥ずかしいハズカシイ。モーレツに恥ずかしい。
ところで、なぜ恥ずかしいのか。

周りの人たちが数なんて1ミリも気にせずに、自分をさらけ出しているようにみえるから。作品を世に送り出し続けているようにみえるから。
なのに一方私は……。(ゴクリ)

そんなところだろうか。

仲良くなった創作者さんとは、たまにそういうメンタル面の話もするけれど、実際はかなり苦労してますという人もいるにはいた。でも、マジで数なんてそんなに気にしてませんという人も、やっぱりいるのだ。

では私は、なんでこんなに数が気になるのだろうか。

無意識に他人と比べてしまうからか。
満たされない承認欲求を、他人からの評価という不確かなもので補おうとしているからか。
結局自分に自信がないからか。

世の中には、自分をさらけ出し、それでもみんなに愛され、応援されている人たちがたくさんいる。

なのに私は、数を気にするあまり、なーんにも本音が書けないときがある。しょうもな。まぁ、読者にはバレてると思うのですが。

笑とこ。ハッハッハ。


「数」が多いことが、果たして良い作品なのだろうか。
「数」を多く集めているアカウントが、果たしてエラいのだろうか。

答えはNOだ。
口では即答できるのに、結局作品を追う私の指先は数で判断してしまっている。

Googleマップでクチコミが一件もついていないレストランより、星5の店を選んでしまう。あれとおんなじような感覚で、いいねの数が多いツイートを無意識に「すごい」と判断している。

めっちゃくちゃゾッとする。

ことばを扱うものとして、それはあっちゃダメなことだと思う。

AIに洗脳される人間さながらに、「なんかスゴそうだからいいねしとこか」「こんなにいいねがついているからさぞおもしろい作品なんやろな」って……文字にすると破壊力が増す。いま、自分が打ち込んだ文面のくだらなさに打ちのめされている。

そんなふうに数に囚われている自分がムリすぎるので、いつしか私はフォロワー数やいいね数やRT数など、あらゆる「数」が見えなくなるプラグインをインストールし、数を視界から消した。GoogleChrome専用のやつ。ついでに言うと、ここだけの話、noteのスキ数も見えなくした。

なにがムリって、画面を開いたときに、数がバーンと見えてドカーンと衝撃が走るのがイヤなのだ。関西人、物事を必死に説明するときに擬音語を使いがち。

でも、実際必死なのである。SNSに向いていなさすぎる。そんなに気になるんやったら、ネットなんてやめてしまえばよろし!

そんなごもっともな声も聞こえるけれども、無意識に数を気にする自分がコワすぎて嫌いすぎて醜すぎて、このままだと書き続けられなくなるし、人の作品も読めなくなると判断した。すべては自分のため。

そしておかげで、ちゃんと落ち着いて創作し、人の作品を読めるようになった。

なぜこんなタイミングでこんな話をしたかというと。

かなり前だけれど、Twitterで「創作を続けるにはメンタルを整えるのも大事」という話になり、相互フォロワーさんがすばらしい心の俳句を考えてくださったので、こんな記事を書いた。

媚びねぇで 書けよてめぇの 作品を。
名作すぎる五七五。心に響く。

そしてあのとき実は、もう一個心に刺さったおことばがあったので、ここにお披露目したい。そう、今日はこのためにこのnoteを書きました。

すうじなど きにかけるより ひとをみろ

※掲載許可済み

こちらも、グサッ!! と心に刺さる名作。

後でよくよく聞けば、フォロワーさん自身は、「応援してくれる方々に作品を読んでもらうということは、その方の時間や予算をいただいているということ。だから感謝を忘れるな」という気持ちでこの句を詠んだとのことだった。

この世に何億とあるアカウントから、わざわざ私のページを開き、作品を読んでくれるなんて、本来ありえないことだ。ネットという、他人に見られる場所で作品を公開し続けている限り、この感謝の気持ちは決して忘れてはいけないと思う。

ちなみに、正直に白状すれば、私はこの俳句を最初に見たとき、「自分と他人を比較し続けているしょうもないチンパンジーな自分」「数字で作品のクオリティーを判断しているミジンコよりもちっぽけな自分」を頭に思い浮かべた。

吾輩はチンパンジーであり、ミジンコである。かなしい。かなしいが、真実である。名前もまだない。

その真実を踏まえた上で、見るべきは数字じゃないことをよくよくわかっているから、数を見えなくして、「人」を見ることにした。それは私なりのSNS処世術であり、いまのところ最善の方法のようで。

すうじなど きにかけるより、ひとをみろ。

読んでくださるすべての方に感謝して、
ちゃんと「人」と向き合いましょう。「数」じゃなくて。

ここでいう「人」には、他人も、そして自分も含まれていると心して、チンパンジーミジンコは、今日も創作の海をじゃばじゃばと泳いでいくのでありました。



私と同じように「数」に悩んでいて、でもたまにフォロワーさんからとんでもない名言が聞けたりするから、Twitterがやめられない、そんなあなたに。

「おだやかTwitter」
・Twitterのあらゆる数を消してくれる、優秀すぎる拡張機能。
・GoogleChromeでTwitterを閲覧するときに使えます。
・作者様には一生足を向けて寝られません。


今週もお読みいただき、ありがとうございました!
それではまた、来週の木曜日に。


こんなところまで見てくださってありがとうございます! もしサポートをいただけましたら、わが家のうさぎにおいしい牧草を買います!