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ガチでリアルに現実的な話

「ガラス作家として独立して、自分の工房を作るんです」というと、「そうか、やっと夢を叶えるんだね」と言われるのですが、実感はそんなフワフワしたものではなく、不安と期待が入り混じる至極現実的な感情に押し潰されそうになりながらなんとか毎日耐えている。そんな気分です。

相変わらず工房建設は3歩進んで2歩下がる。
建つようでなかなか建たない。
事あるごとに建築基準法や消防法の壁にぶち当たっては右往左往しながら少しづつ前進しつつ、先週「いつでも工房を建てても良いよ」というところまで来たものの再度足踏み状態。
今月中には着工しないと来年の展示の予定が。。。

当初、1300~1500万くらいで考えてた建物は、なんやかんやで2100万。
(余談ですけど、2100万の買い物したら210万が消費税なんですよっ!)←当たり前

いやいやそんなに払えませんのでもうちょっと削りましょうと、そもそも色んな物を削りもって作った図面を更に必要最低限の建物にということでなんとか100万削り、ほなこれで行きましょかとなって進めてたら、消防法に引っかかるのでやっぱり防火対策せなアカンということになりプラス100万で結果2100万。元通り。
分かりましたお金は用意しますからということで着工できるかと思いきやまた別の問題が出てきてプラス100万?200万??
で、いつ着工できるの???

約160平米の建物なので、一軒家を建てるにしてもそれくらいはしますわなという話なんですが、僕としては内装はそこそこに倉庫に毛が生えたくらいの建物で大丈夫と思っていたのですが、今の法律ではそれは許してもらえないようで、見た目だけはそれなりでもきっちり一軒家建てるくらいの金額は払わないとこの時代、例え田んぼに囲まれた地方であっても、建物は建てられないようです。。。

因みに今回建てているのは住居兼工房ではなく、ガラス工房のみです。
自分の家借りたり建てたりするお金なんかあるわけないので、住居は妻の実家に同居です。

あと、これ、建物だけの話なので、設備で700万かかります。
今の感じでいくと建物2300万、設備機械700万、合計3000万!わぉ!
これから毎月15万の返済とランニングコストで15万、合計30万!わぉわぉ!

まあでも、会社を持ったり起業するって本来こういうことですよね。
一人で地味にやっててもしゃあないし、家族や自分以外の人生巻き込んでやる仕事ですもん。
お金だけじゃない色んなものを生み出していく仕事。
そう自分に言い聞かせて融資の相談をしているところです。ペコペコ。
(銀行さん、お願いしますお金貨してください)

でっ!
あれですわ、今流行りのクラウドファンディングに手を出してみようと思います。
ちょっとでも助けてもらえるとほんまに助かるので。

ただ、普通のクラファンではありません!
僕からの返礼品はありません!

気が狂ったかとお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、遠野市の創業支援助成金制度を利用したクラウドファンディング型ふるさと納税です。
そう、ふるさと納税!

詳しくはまた紹介しますが、ふるさと納税を通じた寄付なので、寄付額に応じて好きな返礼品を選びつつ、更に税金の使い道も納税者が選べるという画期的なシステム!
放っておいても払わなければいけない税金でクラファンに参加できて、税金の使い道を自分で選べるなんて、なんかワクワクしません?
しかも返礼品も貰えるなんて。

10月半ばにUP予定の「ふるさとチョイス」のサイトから
→「自治体を探す」→「遠野市」で検索してもらい、まずは返礼品を選択。
そのあと「使い道」を選択してもらえればこのガラス工房設立プロジェクトへの支援は完了です。
https://www.furusato-tax.jp/city/usage/03208


ガラス工房って、もっと簡単に作れると思ってたのに。
なかなかどうして一筋縄では行きませんな。
3000万円払って買い物するのに満足感よりも不安やストレスが付き纏うのは不思議なものです。
まあ、人間不信にもなりながら雇われていては経験できない勉強させてもらい、結果的には愉しくやっておりますので、どうか皆様ふるさと納税を。。。


ぐふっ。。。

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