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『これでいいのだ』

昔、アフリカの国にバカパという王がいた。

その王様はボンノパという家臣を信頼して、どこに行くのも連れていった。

ボンノパは何が起きても動じず、いつも「これでいいのだ」とつぶやいた。

バカパ王はその言葉が好きだった。

ある日、王様は手に怪我をした。

そばにいたボンノパは「これでいいのだ」とつぶやいた。

しかし、この時ばかりはバカパ王は激怒し、ボンノパを牢屋に入れた。

数日後、狩に出たバカパ王は森の部族に捕まってしまった。

その部族は儀式で、火炙りにする生贄としてバカパ王を捕らえた。

しかし、彼らは王の手の怪我に気づき、傷ものは生贄に出来ないとバカパ王を放免した。

帰ってきた王は、ボンノパを牢屋から出して謝った。

「お前が言った通り、わしが怪我をしたのはあれでよかったんだ。なのにわしはお前を牢屋に入れてしまった。どう償えばいい?」

「王様。それでよかったんです。私を牢屋に入れなかったら、私は貴方と狩に行き、一緒に捕まって生贄になっていました」

バカパ王は悟った。

起きた事は、すべてそれでいいのだ。

実は上手くいっているんだ。

これは極端な例と言えますが、人生どうせ上手くいくと強く意識するだけで、好転するケースも多いのではないでしょうか。

もうひとつ、昔懐かしい「天才バカボン」に登場するバカボンのパパの口癖にもこういう深イイがあったんですね。

わしはバカボンのパパなのだ。

この世はむずかしいのだ。

わしの思うようにはならないのだ。

でも、わしは大丈夫なのだ。

わしはいつでもわしなので大丈夫なのだ。

これでいいのだと言っているから、大丈夫なのだ。

あなたもあなたでそれでいいのだ。

それでいいのだ。

それでいいのだ。

わしはリタイヤしたのだ。

全ての心配からリタイヤしたのだ。

だからわしは疲れないのだ。

どうだこれでいいのだ。

これでいいのだ。

やっぱりこれでいいのだ。

コロナ禍で世界中の人々が痛み悩み苦しんでいる昨今、日本でも特に若者と女性の自殺者が急増しているとのニュースを聞くと辛いです。

無責任と言われようが構いません。

「これでいいのだ」と希望を持って、上を向いて生きていきましょう。

明けない夜は絶対にありませんから・・・。

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