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復旧の洗礼、最終的に新人がヤキを入れられるのね。

行きはよいよい帰りはつらい
そのとおり、中間地点からは上り坂です。
現在の実施者は、帰りの坂で余計な力が入り、くるんと体が反転し、ロープの下に体が来ました
つまり、ピンピンに張ってあるロープにしがみつくように足を絡ませ、腕の力で体をロープから離れないように全力でしがみつき、木から落ちそうな猿みたいな恰好になってしまいました。
先輩方はあはははは、と爆笑、新隊員は顔面真っ青、どうすんのこれ先輩のひとりが「おら、復旧」と声を掛けました。
復旧とは、命綱に足を絡ませ片方の足で命綱の位置をずらし、もう片方の足と体を近づけて頭を上部に持ってきて・・・・
つまり、腹筋を始め全身の筋肉でよじ登ることを復旧といいます。

全身筋肉痛な上に昨晩の飲み会でへとへとな新隊員にこれ以上マックスパワーをださせることを強要すると?
文字通り
パワーハラスメントです。

昔はハラスメントなんぞなかったですが、今は上記のこともパワハラだと言われるのでしょうね。
この年になると、○○からパワハラ受けたとか聞きますが、内容を聞くとなに甘えたこといってるのよって思いますが、それもNGなのでしょう。

かといって、実際私もそこまで年が上で誰も私に何も言ってこない年ではないので、私より年上からとか、たまに勘違いした若い人に文句のひとつでも言われたことがありますが、苦い経験やつらい経験を積んできた私からすると、それって何を根拠に行ってます?とか、それって裏付けは何ですか?とかかわいくない対応をしてしまうので、おそらく周りからウザがられているのでしょう。

あと、なまじ格闘技とか筋トレとかしているので、いざとなったら葬ろうとか思っているのでなんともなくなってしまいます(葬ろうと割と本気で思ってます)

警察官時代は犯人逮捕に向けて負けるわけにはかないとの考えで格闘技などに打ち込んでいましたが、今は私に悪意を向ける人間はすべて犯人と同義なので
悪意に対する抵抗策で鍛えています。

話はずれましたが
この復旧がなかなかのやっかいもの
復旧できないのです。

その日は
新隊員が全員わざとロープから反転落下して復旧の訓練をしたので、それで一日が終わりました。
訓練後、風呂はバンザイで入り、同期はTVの砂嵐を見続け、私は寝ようにも筋肉痛とその他なんだかわからない痛みが引かず、遂には午前2時ころ高熱を発症、しかし、これで訓練を休んだら、あいつはつかえないとか、あいつ終わったねとか、爆をクビになるかもしれない
クビになると、1中隊に戻される
戻されると、私に畏怖してきた先輩から「出戻り?」ってバカにされる
それだけは嫌だ
と熱が出ているのに無理して訓練に参加
すると限界を超えたのか、熱がなくなり、いつもよりも元気に訓練をこなすことができたのです。
人間ってすごいですね、熱は39度
てか今考えたらバカです。そんなの仕事に出るなといいたい。

しかし、限界を超えた先には、その代償というものが待っていました。
その夜中に熱が40度を超えて、寒い寒いと体が悲鳴を上げていました。
これはもうどうしようもないと、腹をくくり、隣の部屋の先輩隊員を起こし
救急車を呼んでもらったのでした。

医者からは、あんたアホなの的なことを言われた記憶がうっすらと残っています。
あの時は先輩、ありがとうございます。

で、翌日
周囲から訓練で倒れた新隊員として注目されて悪目立ちをしたのは言うまでもないのです。

さてさて、新隊員訓練もいつまでも復旧をやる訳にもいかず、次の種目へ

この次の種目と言っていますが、新隊員を鍛えるだけの目的ではないことは、私が熱を出した日にわかりました。
理由は、隊長査閲、爆の新隊員査閲をするというのです。
機嫌は1か月、査閲の演目にあるものは完璧にこなし、∔アルファで何かしらの種目を出来たらする、という爆の中隊長の目論見がありました。
それ以上に、今回の新隊員だらしないね、と言われたら中隊長のプライドに傷がつくからだとか
中隊長が隊長に言われる、小隊長が中隊長に文句言われる、分隊長が小隊長に文句言われる、訓練を実施してきた先輩隊員が分隊長からヤキが入る
こんな仕組みです。
で、分隊長からヤキが入ったあと、腹いせに先輩隊員から我々新人がヤキを入れられます。
いつもの暖中で、「お前たちの筋肉はちん〇すか!!!」で説教されます、はい。


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