警察官の卵と警察の先輩との甘い一瞬の恋模様①

警察学校へ再入校した我々、それなりに充実した内容で学生生活を謳歌していた。
というか、初任科の時は感じなかったが、警察学校、神じゃない?
授業を聞いて、体育、術科という運動もさせてもらい、夜は自由に今回は飲酒OKの神対応、教官方もすでになにも言わない(もちろんダメなことをしたら叱られますが)
楽ちんすぎて、大丈夫かな?
警察署では、書類整理に、交通切符をノルマ分こなす、雑用、掃除、お茶コーヒー淹れ、その他先輩方のご機嫌取りなどなど、警察学校ではしなくてもOKなのです。

警察署で生気を吸い取られ、何にしていないのに体重はみるみる落ちていき、常に睡眠不足のあの日々からすると、ちゃんと寝られる、授業も術科も楽しい。
ずっといたいなー

とかなんとか。

しかし、ショソウは3か月しか学校に在籍できないのです。
しかも卒業したら、完全に警察署の所属、こうやって警察学校に再入校もなんにもないので、ずっとあの睡眠不足に悩まされるのかと、一様にみなげんなりしていました。

そんな中で、男所帯の我々にも、また後輩ができて、その数500人はいました。
なぜ?
それは、大量退職の関係で、我々が再入校している時期にぶつけて高卒と大卒が一気に入校してきたのです。
前回の記事にも書いた通り、かなりのポンコツ集団が。

でも、そこは大人の対応で、バカとは戦わないことはすでに警察署勤務で教わっているし実際にバカと戦うとどうなるか知っているので、かるーくあしらって流すようにしていました。
おかげで、500人の中の大部分のバカはスルーできました。
(※記事内でバカなどと言っていますが、実際ちゃんとした警察官もいますし、素晴らしい警察官の卵の方ももちろん実在しますが、いかんせんバカにクローズアップ記事なためバカしかいな感じで書いてありますのでご了承下さい)

後輩問題もクリアして、あとは自分のために授業をよく聞いて実際の警察署の現場でどう生かすのか己の課題となっていました。
そんな中、後輩とは夜の点呼や掃除の時間に接触する機会があります。
これも過去記事で書きましたが、警察学校では、接触を持ちたい先輩後輩が唯一接触チャンスタイムをつかむことができるのが夜の時間帯(点呼の終了~掃除の一斉ゴミ出し時間まで)なのです。

ある後輩さんが、seigikannさん!と私を呼び止めたことから始まります。
呼び止めた人物は、うら若き乙女、(たぶん私の1個下か同級生?年は19から20歳でした。)
彼女は、友人の女性と2名で私に話かけてきました。
内容は、体育館での立ち姿勢がとても恰好よく、素敵です
といったもの、たしかに自分で言うのもなんですが、私は格闘技をやっていることから、姿勢は良い方だと自負しております。
まさか立ち姿勢を褒められるとは。
人間褒められると弱いですよね、それが女性から褒められたら、もううれしすぎます。

その女性はストレートな感情の持ち主で、私に恋愛での興味があるというのです、つまり、デートして私の人となりを見たいというのです。
なかなか積極的な子だなと思いました。そしてついでに、うしろの2人からも私に要求がありました。
同期のA君とB君がそれぞれ好みであると。
なるほど、合同コンパを持ち掛けに来たんだなとピンときました。
だから、私のアドレスを、紙切れにすっと書いて彼女にスマートに渡しました。
今週の末か来週の末か、合同コンパ(異種格闘技戦)をやろうと言い残し。
私はゴミ収集所へ消えていきました。
心はにやにや、顔はシャキッと

すぐにAとBへ報告しに向かうと、背中をバシバシ叩かれよくやったと言われたのを覚えています。
夜就寝前に、携帯電話が光っており、彼女から今週末OKとの返事でした。
しかし、初任科生はその時まだ宿泊許可はNGでしたので、プランとしては
警察学校を秒で出て、すすきのへいく?いや、移動距離と時間がもったいない、彼女たちは外出なのだ、夜の10時までには警察学校に帰してやらなければ飛び火で我々も同罪で斬首の刑になる、それは避けねばならない。
しかし、少しでも異種格闘技戦を楽しみたい
では、プランB、真駒内の駅から次の駅で降り、駅前の居酒屋にすぐに入り時間までお話するのはどうだろう。
そうすれば、時間も長く、しかし彼女たちも警察学校へは30分以内に帰還できる。
ABにそれぞれプランBを提案して、彼女たちからも了承を得たのでした。

当時水曜日、決戦は金曜日
なぜ金曜日に設定したのか?
うまくいけば、土日はデートができるでしょ!!


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