これは旅先で利用した旅館で見た光景です。

　夕食の後一風呂浴びて部屋に戻るとき、フロントの方からポンポンと拍手を打つ音が聞こえました。

　中に祀られている神棚にむかって主人が額ずいている姿が眼に入ったんです。

　近づいてみると、主人が

　「今日一日の大方の仕事が終わると、神さんに感謝するんです」　

　「私どもはお客さんあっての商売、今日もお客さんが見えられ、お客さんの途絶えることのない毎日を迎えられ、過ごさせて頂いてます。ありがたいことです」

　と言って、何がしかの紙幣と小銭を供えてある一升枡の中に入れたのである。

　ここのご主人もやってるんだなと思いました。

　これは、ご商売の方がよくなさる金運向上の霊法のひとつなんです。霊法といって大げさなら「おまじない」です。

　今日の一日の売り上げに感謝して、何がしかのお金を神棚や仏壇に供える方法です。人によっては縁起をかついで、その日の最初の売り上げの中の紙幣一枚とか、コインを拝借してお供えする人もいます。

　やり方はいろいろですが、一ヶ月分が溜まると月参りの時に持参して奉納されます。商売繁盛の招福をお願いするわけです。かなりの方がやっているのを知っていますが、皆さん長くお続けになっているところを見ますとよい結果を享受されているのだと思います。

　さて、ここで簡単に出来る招福万来の方法をひとつお教えしましょう。一日の終わりにご自分の財布を開けて目立つお金を取り出して、何かの容器に入れておく方法です。神棚や仏壇がない方は本棚のところへでも結構です。

　その場合は自分の目線よりもほんの少し上の位置に、お供えしますという気持ちで入れてください。

　今までの結果でお勧めするのは、５０円と５００円硬貨がいいようです。

　５０円は穴が開いていて、５００円は大きくて目に付きやすいです。忘れる日があってもかまいません。

　目に付いた時に根気よくやっていただきたいのです。

　そして、これを使っていただきたいのです。それも自分の気持ちにつながる使い方です。

　お試しください。小さな幸せが舞い込みます。