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「明日やろう」がうまくいかない話 〜継続のコツと数学的帰納法について〜

 かつて私は典型的な三日坊主でした。さらにエンジンがかかるのが遅く、先延ばしにする癖がありました。今もその面影はあるものの、随分と変わったかもしれないと思い至り、分析します。

 昨年ある日から突然noteを更新し続けています。念願のサークルも立ち上げ、ありがたいことに多くの方にご賛同いただいております。豊かな対話の中に様々な探求を行うことは深い歓びです。この場を借りて深謝申し上げます。

 継続の力は何処から湧くのか。

 私なりの理由を3つ挙げます。

①「まず好きになる」
 嫌いなことは続きません。それはただの苦行です。仏陀も苦行の果てに「あ、コレ意味ないわ」と悟りましたね。継続するのは好きなことにしましょう。嫌いなことを継続しなければならないなら、まず好きになることに注力すべきです。
 それが無理なら早々に諦めた方がいい。無理を続けると心を病みます。

②「断続を許容する」
 連続するものなんて稀です。呼吸でさえ、断続的です。「毎日」といいますが、たまたま日が昇って沈んでまた昇るまでの時間を区切っただけです。したがって毎日更新は錯覚です。そもそもが断続的な投稿であって、連続など幻想です。1日1回だろうが数日に1回だろうが、数週、数年あいたとしても、継続の意志さえあれば続いていると考えます。そうしておくと「連続記録」が中断されても、後ろめたさを感じずに容易に再開することができます。連続の悪魔に追われ続けるより余程健全です。
 私も『太鼓の達人』を叩いていた頃はフルコンボを目指し一喜一憂しましたが、人生は太鼓ではありません。
 麗しき羽生結弦選手はどうでしょうか。2018年頃の記憶ですが、彼の氷上での練習日は週に4日か5日、それも1回あたり2時間程と聞きました。氷上の練習は断続的ですが、これを「継続ではない」という人はいないでしょう。

③「明日って今さ」
 即実行が基本です。後でやる、ならまだ許容できそうですが、「明日やろう」は危険です。睡眠を挟むからです。睡眠の効用は絶大です。色々なものをリセットします。記憶の整理も行いますし、脳内の老廃物を洗い流すのも主に睡眠中です。感情は極めて流動的ですから、動機付けの感情は睡眠を跨いで明日までは持続しません。もし持続していたら、それは感情ではなくて昨日の自分から課せられた義務であり強要です。こんなに気分の悪いものもありませんね。「やらなかった昨日の自分を恨むこと」はありませんか?
 完璧に実行する必要はありません。それがたとえ全行程の1%であったとしても、取り掛かることが重要です。ヒトの脳は「中途半端な状態」を嫌いますから、今取り掛かっておけば明日の貴方も「続きをしたい」気持ちに傾き易くなります。


 この3点を意識してから、私は自然と継続する習慣が身につき、それが楽しいことと感じるようになりました。

 さて、数学的帰納法の話をしましょう。

 例えば「晴れの日の2日後は晴れの日になる」を真と仮定します。
 昨日は晴れ。
 今日も晴れ。
 すると、この先ずーーーっと晴れの日です。
 この場合は仮定が「真」でないことが明らかですから科学的には誤った解答に辿り着きましたが、数学的帰納法ってこういうことです。

 「noteの記事を書いた2日後くらいには、また記事を書いている気がする」と仮定しましょう。毎日は難しくても2, 3日後には書こうという気になるかもしれませんからね。
 昨日、記事を書きました。
 今日も記事を書きました。
 すると、この先ずーーーっと書けそうですね。

 これが数学的帰納法です。(真顔)


 拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。願わくは、貴方が継続の力に目覚め、この瞬間から輝かしい道を歩み始めますように。

 あしたって、いまさ!!


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