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ジュニア選手のギア比制限について【前編】

昨年UCIで、怪我の予防に対して効果があるとする科学的なエビデンスがないとのことで撤廃されたルールではありますが、現在でも日本自転車競技連盟(JCF)ではこのルールを適応し、大会を開催されることが多く、小学生・中学生には避けて通ることのできない問題(ルール)だと考えています。
この点について、私なりの考えを書いていこうと思います。

ギア比規制とは?

小学生の低学年の頃からロードバイクに乗っていると、あまり意識することは少ないかもしれませんが、高学年になるとU13(その年中に13歳に達しない年齢=1月1日時点で11歳※1月1日生まれだけ例外)から突然『ギア比制限』なるものが適応され、どうすれば良いかよく分からないという保護者の方も多くお見受けしますので、まずは簡単にこの内容を解説したいと思います。

自転車という乗り物は、まずペダルが付いているクランクにフロントギアがセットされています。このフロントギアと、後輪にセットされているギア(スプロケット)にチェーンが掛かっているため、フロントギアが回転することと連動して後輪のギアも回転します。

つまり、フロントのギアに50というギアがセットされていれば、クランクを1回転させた時にチェーンは50枚の歯数分移動することになります。それと連動して後ろのギアも50枚分回転するということになりますから、後ろのギアに25が入っていれば、『50÷25=2.0』回転することとなります。

この2.0をギア比と言います。リアのギアが2.0回転すれば、当然ながらホイール(タイヤ)も2.0周することになりますので、タイヤの周長に2.0を掛けると、クランクを1回転させた時に自転車が進む距離になるということです。

少しややこしいですが、ゆっくり考えて頂ければ理解できると思います。このクランクを1回転させた時に、セットされているトップギアで進む距離を規定以下にしようというのがギア比制限です。

計算式:フロントギア÷リアのトップギア×タイヤの周長=規定
応用式:規定÷タイヤ周長=使っても構わない最大ギア比    
※ホイールサイズやタイヤの太さによってもタイヤ周長が変わりますので、きちんと調べて実測することをお勧めします。

尚、各年代で設定されているギアによる規定は以下の通りです。
【2024年版】
ジュニア (2006生まれ、2007生まれ) 7.93m
U17 (2008生まれ、2009生まれ) 7.01m
U15 (2010生まれ、2011生まれ) 6.10m
U13 (2012生まれ以降) 5.66m

上記を参考にしてみてください。
少し長くなってきましたので、続きはまた明日書いていきます(^^♪

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