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静嘉堂@丸の内Happy 龍Year

丸の内に2022年10月に開館した、静嘉堂文庫美術館にやっと行くことができた。丁度ママが亡くなった月に開館した美術館。ママは辰年生まれだったから、ママと一緒に行ったら200円割引。辰年生まれだけでなく、名前に龍が付く人も200円割引になるとのこと。ママが生きていたら、絶対にママと来ていただろうなぁ…

辰年生まれ(節分前に生まれたので占いでは辰年だけど)でも、名前に龍もつかない私は、東京駅周辺美術館共通券(税込4500円)を購入した。

この共通券、東京駅を中心に位置する、アーティゾン美術館、出光美術館、三井記念美術館、東京ステーションギャラリーと静嘉堂@丸の内の5館で利用でき、1年間で各館好きな展覧会を一つ選んで入館できる。これから、他の美術館も探索する楽しみが増えた。


さて、肝心の展示。まさに、宝尽くしならず、龍尽くし。まずは『龍』という漢字の成り立ちから解説。


長いこと北京にいたからか、以前より何故だか漢文がスラスラ読めている自分に驚く。

四つのブースに分かれての展示は、明代の彫漆や、西太后が使用していた印鑑、乾隆帝時代の磁器など、波瀾万丈なドラマを経て、三菱・岩崎家の所有物となったお宝の中から、龍をモチーフにしているものだけセレクトされされている。

雲龍堆朱盒(明代1426-1435)


田黄龍鳳文浮彫(清時代18 -19世纪)
青花黄彩雲龍文盤(清時代1736-95)

最初の三つのブースは全て携帯での撮影が許可されていますが、最後のお部屋に、1番の宝物と位置付けられている、『曜変天目』茶碗が展示されており、こちらは撮影不可だったので、美術館ホームページより写真を拝借。

曜変天目(南宋時代12-13世紀)

この他にも、橋本雅邦の『龍虎図屛風』など見応えのある展示が多く、2月の節分を登り龍のように迎えたい方々に是非おすすめしたい。

橋本雅邦《龍虎図屛風》(1895)

静嘉堂文庫美術館ホームページ


長い年月を経て、時の権力者から権力者へ壊されることなく大切に引き継がれてきたお宝を見ると、時空を超えて今ココにそのモノがある奇跡に胸が高鳴る。

美術館を出ると、空が雲龍だらけで、驚きつつ、妙な充実感と空腹感が入り混じった身体を従えて家路につきました。

本当は帝国ホテルでお茶して帰ろうと、割引券もバックに忍ばせていたのですが…何故か、直帰。スーパー主婦になる宣言をしてから、自分の作るお食事と淹れるコーヒーが美味しすぎて、めっきり1人で外食しなくなってしまいました…嬉しいような寂しいような…



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