見出し画像

うつ病に救われた


まさか明るい性格の自分がうつ病になるとは思わなかった。

そう思うわたしがうつ病になって、回復期の今思うことをあとがきのように書いていきます。

うつ病になる前について


確かにうつ病になって普通の生活が出来なくなる数ヶ月前から自尊心や自己肯定感がすごく低くなってるな、とは思っていたし、少しずつやる気がなくなってきていました。

今思うとそれが鬱の始まりだと思います。

でもこの時は、病気が原因だなんて思ってもいなかったため、自己肯定感を高められないくらいのステータスを持ち合わせない自分だったり、やる気や集中力がない自分だったりを責めるしかなかったように感じます。

正直、とにかく自己肯定感が低い、集中力がない、気力がない、という人はたくさんいると思います。

私の通っている学校は比較的進学校の部類なのですが、そこで実際に、高校に入学して周りが優秀で自分を認められなくなった、という人を何人も見てきました。

この段階でうつ病だと診断されるのはないと思うのですが、正直この段階で病院に受診されることをおすすめします。

診断はされなくても、抑うつ傾向があることは確実にわかりますし、それなりの対処はしてもらえるはずです。

病院は敷居が高いという方はカウンセリングをおすすめします。(できれば病院がおすすめ)

その段階だとカウンセリングで話を聞いてもらい、うつ病の可能性も示唆してもらうことで、回復の兆しが見えることもあるのですが、

完全に鬱の病状が出たあと、または鬱の病状が酷くなった時にはカウンセリングは何も有効に働かず、薬用療法をするしかないため、希死念慮が酷い、または生活ができないレベルの方は何も考えず病院に受診されることをおすすめします。

なぜわたしがこの段階での受診をすすめるかというと、この段階でうつ病の可能性を示唆してもらうことで、うつの本格的な症状が出るまでに回復することができるかもしれないからです。

わたしは2023年の夏休み明けから勉強ばかりの生活をしていて、睡眠時間も取らず、苦しめ続けた結果、11月頃から自己肯定感がかなり低い、集中力、やる気がないなどうつの症状が出始めていました。

この時期に医療機関を受診していたら後々苦しむことはなかったかもしれないのですが、

親にも心配してもらえなかったため、自分を責めるしかありませんでした。

1番苦しかったのは2月頃です。
とにかく泣いてばかりで、希死念慮が激しく、勉強も何も出来ない。生活もできないし、寝て食べてばかり。昼頃まで起きられません。学校に行けたとしても、授業中は寝てばかりだし、帰宅中は疲れて話すこともできません。

この時の精神的、身体的な苦しさは言葉に表すことが出来ないほどです。

この辛さを皆さんには感じてもらいたくないので、比較的軽度、もっと言うと少ししんどいなという時期での受診を勧めます。

本格的な症状が出ると、仕事や学校にも行けなくなります。社会人の方は休職届けをお医者さんに書いてもらえれば、仕事を休み、自身の仕事をだれかにしてもらうことができるのですが、
学生の方は出席日数や単位の問題があり、誰かに代わってもらうことはできません。

ということもあって、学生の方は症状が酷くなる前に受診してください。とにかく。

急性期〜回復期(現在)

うつ病になってから治るまでを大まかに分けると急性期、回復期、再発予防期の3つに分けられるのですが、

私の場合、学校を休んでいた3月から4月の初頭までが急性期、今は回復期にあたります。

ストレスから離れるために学校を休んでいた期間は一切勉強せず、うつ病を酷くする原因になった人からも距離を置きました。実際、勉強したり、誰かと話す気力も体力もなかったので、妥当な判断だと思います。

その時期はとにかく一日中寝て(疲れが半端なかったのと、薬の副作用で18時間は寝てました)、食べて(起きている時間は常に食べてました笑)、好きなことをして、体にも心にも優しくして過ごしました。

正直、2ヶ月も一切勉強しなかった時期なんて今までに無かったので、進学面など不安なことも沢山ありましたが、その時には未来のことは考えないようにしていました。未来のことを考えても、何も変わらないし無駄だという父の教えです。

その当時は、毎日お昼まで起きられなかったし、動けるのは17時過ぎからだったし、今後元の生活に戻れるのか、勉強はできるのか、10キロも太った体を元に戻せるのか、不安な要素はたくさんありました。

でも気づけば勉強も少しずつできていますし、毎日では無いけれど半分以上の日は学校に行けています。今は行きたい大学も見つかったしモチベーションもそれなりにあります。体重は元に戻っていないけれど、それなりに楽しく生きられています。

最近は、毎日noteに何かしら文章を書いたり、日記を書いたりして、自分の気持ちだったり、情緒のブレ方の傾向を掴むようにしています。


うつ病になってよかったと思うこと

うつ病になって苦しい思いをして、楽しかったなー、よかったなー、と思われる方はいないと思います。もちろんわたしもなって良かったとは思いません。

ただ、うつ病に生き方を変えられたとは思います。

昔からずっと勉強とスポーツをとにかくがんばる性格で、そのためなら自分の体をボロボロにしてもいいという考え方でした。

まあ昭和のど根性というか、やる気と魂と努力で生き抜きるタイプというか。

そのため息抜きなんて全くしないし、ずっと気持ちも張り詰めていて、頭の中も勉強とスポーツしかないという生活を小学校低学年の頃から送っていました。

具体的に言うと、学校から帰宅して即勉強開始。その後クラブチームで5キロ泳いで、帰宅して即勉強。夜の2時頃に寝て、次の日は6時起き。

これを8年間ほど続けていました。

だから今じゃなくてもいつかは鬱になっていたと思うし、真面目で努力家とはいえ、これがいい生き方かといえばそうとはいえないと、今なら思います。

うつ病になって以降は、

未来のことは考えない、今できることだけする
できる限り、やりたいものだけ勉強して、後はしなくてもいい
全部やろうとせず、優先順位を考える
みんなから遅れてもいい
学校に行けるだけ偉い

半年前の私からは考えられないようなマインドで生きられるようになりました。
そう考えると、わたしはうつ病に救われたのかもしれません。

うつ病に既に、半年近く取られてしまったし、今も週の半分は休んでいるので、完全に回復しているわけではありません。
トータルすれば2年ほど寛解までにはかかりそうですが、生き方を変えてくれたやと思うとその期間は無駄じゃないように思います。


すごく拙い文章になってしまいましたが、これを読んで皆様の鬱への理解が深まったり、現在鬱に苦しまれている方の救いに少しでもなればとても嬉しく思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。

この記事が参加している募集

自己紹介

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?