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【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中(フクイチ事故は継続中)

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春橋哲史 1976年7月、東京都出身。2005年と10年にSF小説を出版(文芸社)。12年から金曜官邸前行動に参加。13年以降は原子力規制委員会や経産省の会議、原発関連の訴訟等を… もっと読む
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記事一覧

政府・東電の説明は「壮大な言い訳」ではないのか|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中…

 フクイチ(東京電力・福島第一原子力発電所)核災害の発生から、約13年が経過しようとしてい…

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東海再処理施設でのガラス固化完了は2030年代後半?|【春橋哲史】フクイチ核災害…

 冒頭、令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、亡くなられた方々の…

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脱水したスラリーの固化処理開始は2030年代|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中…

 フクイチ(東京電力・福島第一原子力発電所)で運転されているALPS(多核種除去設備)か…

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働く現場を見ていない東京電力|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊺

 今年10月25日、東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)では増設ALPS(注1…

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放出を阻止できなかった「敗因」の検証を|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊹

 東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)での「ALPS処理水」(注1)の海洋…

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放出開始。「年間22兆Bq上限」は維持されるのか|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中…

 東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)では、8月24日から、「ALPS処理水…

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廃棄物関係の情報の幾つか・その後|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊷

 今回は、当連載でお伝えした事のフォローアップとして、東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)に関する放射性廃棄物の情報を複数取り上げます。  1、減容処理設備の竣工は、早くても2024年1月  減容処理設備は、連載36回・40回で取り上げました(注1・2)。  建屋内の一部で、設計通りに気圧を負圧(外側よりも気圧が低い状態)に保てないことが確認され、竣工時期が未定になっていました。  東電が6月29日に公表したところによると、原因が特定されたので、設計を見

「ALPS処理水」の希釈投棄に反対する意見を送信|【春橋哲史】フクイチ核災害は継…

 東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)では、所謂「ALPS処理水」の希釈放…

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フクイチへの22年度までの入域人数と、廃棄物関係の情報|【春橋哲史】フクイチ核災害…

 今回は、当連載でお伝えした事のフォローアップも兼ねて、東京電力・福島第一原子力発電所(…

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自ら「不戦敗」を選びつつある主権者|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊴

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略)で増え続けている、所謂「処理水」…

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タンク容量の「タイムリミット」を改めて試算|【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊳

 東京電力・福島第一原子力発電所(「フクイチ」と略)で増え続ける放射性液体廃棄物(「汚染…

月刊 政経東北
10か月前

現実的でない、市民運動の「提案・提言」【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㊲

 今回の記事の前提として、「(私は)『ALPS処理水』(注1)の環境中への放出には反対」…

東海再処理施設―廃液のガラス固化再開は早くても2025年春―【春橋哲史】フクイチ…

 当連載で東海再処理施設(注1)を取り上げるのは2回目です(注2)。  東海再処理施設で…

見通しの立たない「ALPSスラリー」の安定化処理―【春橋哲史】フクイチ核災害は継続中㉞

 東京電力・福島第一原子力発電所(以後、「フクイチ」と略)では、ALPS(多核種除去設備)による汚染水(放射性液体廃棄物)の処理(放射性核種の濃度低減処理)が続けられています。  今回は、ALPSの稼働に伴って生じている「スラリー」(泥状の廃液/注1)の保管容量・安定化処理を取り上げます。  「スラリー」については若干、解説が必要でしょう。  ALPSは、液体中の放射性核種を除去するもので、消滅させるものではありません。液体から除去された放射性核種は、吸着材やスラリーに