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Bear strikes back but I'm still aliveー20240323 休んでいいし、選んでいい、癌サバイバーの私がキャサリン妃に伝えたいこと。


お久しぶりです。ちゃんと生きてます。


この闘病関係のnoteだけ読んでる方はいらっしゃる人はいないと思うのですが、私、ちゃんと生きております。


諸事情ありまして配膳のバイトは終了になり(ご迷惑かけたことを深くお詫びします)、本職をしっかりやる時期でしょという啓示にいくか遭遇し、ちゃんと動かねば、生きねば、と思いを新たにしています。


そのような中、キャサリン妃が初期ステージのがんであることがわかり、予防的化学療法もなさっていると公表されました。


最近、10年前のがん宣告を受けた時を思い出します。あの時は一体いつまで生きていられるのかと思っていました。結局私の場合は初期発見が功を制し現在10年生きていられました。(それにしても10年の間に外国生活で受験生を見守りながら癌治療&そのうち数年パンデミックってなんて波乱万丈)あの時感じた「一体いつまで生きていられるのか」という不安感は今でも思い出します。同時に「あの瞬間に感じた絶望感と同じ感覚は戻ってこない」ことも実感します。それは私が10年間生き抜いたことに対する達成感故だと思います。そこで私がわかったことがあります。それは

「がん宣告を受けた者は【病状は様々でも】同志」

私は放射線治療のみで抗がん剤を受けていません。なので抗がん剤を受けてる方から「あなたにはわからない」と言われたら「そうですね、わからないです」としか言えません。同時に私は「海外で人に事情を話さず外国人の医者に診察を受ける孤独感、外国でパンデミックの中受験生を抱えてコロナにかからないように過ごす恐怖感」はわからないでしょう」という気持ちもあります。
私自身は乳がんの後、ホルモン治療の影響もあったのでしょうか、パンデミックの影響もあったのでしょうか、本帰国後、子宮体癌の可能性を指摘され子宮を全摘しました。なので私は胸も子宮もありません。失った喪失感は確かにあります。同時に私は結婚、出産、子育てを経た上での全摘だったので正直思い残した事はないんです。なので若い方はまた感じ方が違うと思います。
そして私は癌に関して書いていますが、この孤独感、不安感は癌に限った話ではないと思うのです。他の病気、または病名がなかなか明確にならないけど体調がすぐれない、思うように動けない。そこから来る孤独。それぞれ皆辛く、しんどいと思うのです。


このように病気というのは本当に人それぞれ。病気、という区切った言い方では収まりきらないですね。(病気を含めた)人の環境の歴史と今というのは本当にそれぞれだと思うのです。
様々な発言で「何もわかっちゃいない!」と感じる憤り。数多くあると思います。私もそう感じることは少なくなかったですし、自分は気をつけてるつもりでも人を傷つけてきたケースも数多くありました(そしてそのケースは自分が自覚してるより絶対に多いと思います)。私に落ち度がない、とは思いません。至らぬ点は多い、むしろ至らぬ点だらけです。本当に申し訳ない。でもしょうがないです。にんげんだもの。

キャサリン妃に伝えたい。私たちは同じ方向「生きる」に向かって歩く同志です。私たちは共に歩んでると伝えたい。いつでもLINEしてきていいよ、今度もつ煮込持ってくよと伝えたい(あ、キャサリン妃のLINE知らない)。


同時に私は自分を認めてくれる人と連帯し、そうでない人には心で会釈して距離を取ります。今の私は幸い選べる環境があります。そのことに深く感謝したいと思っています。でも、キャサリン妃はそういう輩と距離を取ることができない。。キャサリン妃が心を乱す輩どもとちゃんと距離を取ることが出来る事を心から祈っています。
病気の宣告、治療は人によって全部違うけどどんな程度でもどんな状況でもみんなそれぞれしんどい、辛いのです。


あの不安な気持ち。痛いほどにわかる。だから同志。私たちは同志。

ガタガタ言う輩がいたら蹴っ飛ばしていい。私がそういう奴に遭遇した時使ってた「後頭部が変な形にはげるおまじない」、教えたい。キャサリン妃、しんどかったら連絡してほしい。っていうか同じ方向を向いてない人は別にこっち来んなですよ。そんな気分。

おそらくキャサリン妃からLINE来ることはなさそうなので、まずは私は自分の近くの人と連帯したいと思います。

だって「同じ方向を向いている」私たちは同志だから。