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ストライキとは?

ストライキとは?

 ストライキとは、労働三権のひとつである「団体行動権」に含まれる争議行動の一種です。具体的には、会社(使用者)が要求をのまないときに、労働者が団結して仕事をしないことで経営に打撃を与える行動を指します。今年は、池袋にある百貨店の西武そごうの労働者が、会社の株式譲渡に際して雇用が危うくなることに抗議し、ストライキを行ったことが話題になりました。
 期間を決めて行う「時限スト」や、組合員全員ではなく特定の労働者だけで行う「指名スト」、また、仕事を休むのではなく、本来の仕事をゆっくりやるなどして、業務の正当な運営を阻害する「スローダウン」や「サボタージュ」など、いろいろな方法があり得ます。

どうすれば団体行動権が発生する?

 団体行動権及び団体交渉権は、労働組合をつくるか、既存の労働組合に加入することで発生します。ストライキや団体交渉を行うことでそれらに参加した組合員に不利益が生じるように仕向けることは違法で、不当労働行為と呼ばれます。

不当労働行為とは?

「組合に入ったら辞めてもらうよ」
「ストライキやったら君だけ賃金下げるよ」
「そんなことしたらシフト減らすよ」
 労働組合への加入や、それに際した抗議行動をすることで会社(使用者)からこのようなことを言われたら、それは不当労働行為と呼ばれる違法行為です。組合員であることを理由に不当な扱いを受けることはあってはならないことで、労働者の権利の侵害にあたるので、そのようなことが起きた場合は会社(使用者)に対して抗議文を送ったり、SNSなどで社会に発信したりして抗議の意を示します。

訴えられないの?

 ストライキは労働者(労働組合)の権利なので、正当なストライキで会社に損失が生じたとしても、労働者はその賠償責任を免れます。
 最近では、経営に打撃を与えるには少ない人数の場合でもストライキを行い、メディアやSNSなどで社会的に発信することで、要求の正当性をアピールするケースが増えてきています。「回転寿司ユニオン」は東京、埼玉、宮城の店舗にいる組合員が1人ずつストライキを行い、物価高騰に見合った賃上げの必要性を訴えました。SNSやネット上で大きな支持を集めたことで、ある店舗では1200円から1400円へと時給の引き上げが行なわれています。

労働組合に入ろう!!

 このように、ストライキは労働者が行いうるもっとも強力な行動であり、やり方次第で大きな効果を生み出します。
 ストライキは、あくまで最後の手段という場合が多く、まずは団体交渉で話し合うことが前提とされています。そのため、まずは労働組合に入って会社に対して労働環境の改善を求めましょう!
 お気軽に首都圏学生ユニオンまたは首都圏青年ユニオンにご相談ください。


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