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『ほう』

「ほう」と感心してみましょう。
何ごとも「ほう」から始めてみましょう。「ほう」には含みが持たせてあります。一例をあげましょう。「ほう」と言いながら、その間に脳をフル回転させて見ましょう。二の句が出てこない時の時間稼ぎの「ほう」です。そのわずかな時間で失言も防げるでしょう。
また、よりよい対人関係づくりの為の一歩だと思って、毎日トーンを変えて「ほう」の練習を心掛けてみましょう。リラックスして反響する風呂場がいいのではないでしょうか。そこから、メロディーが出てきたら儲けものです。あなたはシンガーソングライターに転職しましょう。

使い方、言い方次第では、「ほう」はいわば、万能薬です。
「ほう」から「ほ~う」から「っほう」から「ほうっ」まで、様々なアレンジを試してみては如何でしょうか。「ほ、ほう」でもいいでしょう。「ほ、ほう」には感心感(そんな言葉はない)が備えられています。感心された相手(取引先)も悪い気はしないはずです。相手の共感心を満たしてあげましょう。もし相手側が「ほう」と反撃してきたら、かなりの手練れの可能性もあります。敵視はせずに相手の「ほう」をあなたの「ほう」で包み込むようにして応酬を楽しみましょう。もし、あなたが『ほうに包まれたなら』というポエムが頭に想記されるようでしたら、シンガソングライターに転職しましょう。愛称は『ほうみん』がいいでしょう。

しかし、余りにも「ほう」のリレーが続くようであれば、相手の頭を確認して見てください。葉っぱが載っていたら狐。羽根が載っていたらフクロウです。あなたは化かされています。それは詐欺です。

一般的には「ほう」の後は「なるほど」と繋ぐのが社会人のあるべき姿かも知れません。しかし、それだけでいいのでしょうか。ほら、今すぐ、湯船に浸かりましょう。「ほう、それで」「ほう、いいですね」「ほう、ほう、ほう、そうなりますか」「ほう、熟慮します」
ほら、「ほう」には含みが持たされていて、万能薬である事が理解できたのではないでしょうか。「ほう」には喜怒哀楽や四季折々の服を着せる事もできるでしょう。それはあなた次第です。まず、ゆっくり湯船に浸かり、「ほう」っと、一日の疲れを湯気と共に換気扇から夜空に排気しましょう。それから「ほう」の練習に励んでください。

因みに、「ほう」の練習に日夜励んでいる私は訳あって無職です。
ほら、いま、「ほう」チャンスがきていましたよ。ちゃんと驚きの「ほう」が使えていましたか?。

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