見出し画像

ワインと世界史の深いつながりに酔う

ワインを飲むと蘊蓄を語りたくなるのはなぜでしょう??
教養と味わいが深まる魅惑のミステリーに酔いしれる――。
豊潤な本の紹介です!

※発売日はAmazonなどのWEB書店に準じます。

<4月4日発売>
『世界史を動かしたワイン』
著:内藤博文

ワインを飲むのは、愉しい。それは、たんに酔っぱらえるからだけの理由ではない。ワインを手にした空間からは、愉しい話題が次から次へと出てくるからだ。日々の生活の話題、男女の話にはじまり、歴史や音楽、映画、文学、哲学、経済など話題は多岐にわたる。なかでも、愉しいのは世界史を語ることだろう。

はじめにより

本の冒頭から、うんうんと同意しながら読んでいたけれど、最後の一文にはうなずくことができなかった。
けれども次の一文で前言撤回。

「というのも、ワインには人間の歴史が詰まっているからだ」

たしかにワインの歴史はとんでもなく古そうだ。
文明の始まりともに登場し、今に至るまで世界中で愛されている。
それはそれは味わい深い物語がつまっていることだろう。

エジプトのファラオはワインを薬としても尊重し、古代ギリシャの哲人たちはワインに酔っぱらいながら知的会話を愉しんできた。
ワインが大衆のものになっていったとき、パリの大衆は安ワインに課されるべらぼうな税金に怒りを爆発させた。これが、フランス革命の本当のきっかけでもある。

はじめにより

ワインには世界史のさまざまな物語が詰まっているのは間違いなさそうだ。それは、高級ワインであっても安ワインであっても。
この本にはそんなワインから眺める世界史のエピソードがたくさん出てくる。

さらに嬉しくなる?ワインの秘密。
それはワインを飲むと、つい知的なことを話したくなるのはワインが「脳で愉しむ飲み物」だからだという。

ワインを飲むと、世界史に限らず、知的な物語を語りたくなるのは、じつはワインが舌や喉、鼻のみならず、脳で愉しむ飲み物だからだろう。それは、ワインに含まれるタンニンのなせる業だ。
コーヒーにもいえる話だが、タンニンの苦みは人を知的に、あるいは瞑想的にさせる。しかも、ワインには酸味、果実味、うま味といった情報量も多いから、人の脳を刺激するし、ワインの酔いは人を饒舌にもする。だから、ワインを飲むと、つい何かを語りたくなる。それも知的な何かであり、その一つが世界史なのだ。

はじめにより

こういう蘊蓄もワインを飲むと、つい話したくなってしまう…。
この本で、世界史とワインの奥深い世界をぜひ堪能してほしいと思う。