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奥さんに怒られないための育児?

先日、こんなツイートをした。

元のツイートをどなたがされたのか覚えておらず、いいねやブックマークもしていなかったために、それを示すことができないのが申し訳ない。もう元のツイートを辿れないため、ツイート主が補足的なツイートをしていたとしても追跡できないのも惜しい。

ただ、「あぁ、なるほどなあ」と、部分的にではあるが理解も覚えたので、備忘録も兼ねてnoteにしてみようかと思い立った。


気持ちとしては、まあわからないでもない。私も、妻が休日出勤の日など、息子と二人で過ごしている時は、割と平穏な、気ままな生活を送っている。

おもちゃで遊んだ後の後片付け、食事をとった後の後片付け、お風呂に持っていったおもちゃの後片付け、そのほか脱いだ服を洗濯機に入れたり、そういうことについて私は、正直、無頓着である。なんなら、私自身がきちんとはできていないかもしれない。それゆえ、という部分もあるのだが。妻はそういうところはきちんと教えたいタイプのようだ。

したがって、おもちゃで遊んだ後、「次これで遊ぼう?」と息子が言う時。私と2人で過ごす日には、いいよー、と遊んで、寝る前には一通り全部片付けて寝るようにしている。やりたい、と思った時にそれで遊ぶのが1番楽しいと思うから。

しかし、妻といる時には「それ片付けてからね」となる。今までプラレールで遊んでいて、パズルをやりたくなった時、「片付けてからね」と言われると、息子はイライラしてしまう。一生懸命片付けていると、そのうちパズルをやりたい気持ちが薄れてくる。それで、結局ブロックに行ったりとか、そういうことが起こる。

「片付けてると疲れちゃう」と息子は言うのだが、片付けてからということになっている。私はそれに対して異議を唱えるのだが、妻は妻で言い分があるらしい。保育士だし、こだわりもあるのだろう。私が「まあいいか」となるときはそれで治るし、ならないときは言い合いになる。

「後片付けは絶対にする」というルールならば、それもそれで良いだろう。しかし、これもまた、絶対ではないのだ。息子が面白そうなことを始めた時に、後片付けをしていなくても「うんうんいいよ、楽しそうだね」と勧めたりすることもある。

私「後片付けしてないけどいいの?」
妻「まあこういう時はいいよ」
私「いい時とダメな時の違いは何かあるの?」
妻「そんなに厳密にルールがあるわけじゃない。臨機応変に」
私「俺が1人の時はどうしたらいい?」
妻「自分なりに考えてみて決めていい」
私「おれはいつも自分なりに考えて決めているんだけど」
妻「じゃあいいんじゃない?(よくなさそうな顔」

そういう時間が、息子と2人で過ごしている時には発生しない。それはそれで気楽なのだ。それでいいのかという問題はある。お父さんとお母さんで言うことが違う、というのも、よくないのではという意見がある一方、それは仕方ないじゃないかとも思う。

こういう悩みを、世の中のパパ達は抱えているのだろう。性別による考え方の差もあるのだと思う。男は昔から家を出て狩りに出て、女は家やコミュニティの中で子供を育ててきた。男は目の前の問題(仕事や、目の前の獣を仕留めることなど)をどう解決すれば良いかを何万年も何十万年も考えて進化してきた。目の前に獣が迫っている時、明日のことを考えている呑気な個体は滅び、目の前の問題に専念する男が増えたのだと思う。一方、女は旦那が死のうとも、自分が死のうとも、コミュニティの中で明日も、来年も子孫を生存させ続けることを考えて進化してきた。今日のことより明日のことを重視してコミュニティを維持してきた女のおかげで、人類はここまで集団で進化してきたのだと思う。男はやるべきことをタスク化して機械的に処理しようとし、女は自分の価値観や哲学に基づいてその都度判断する傾向があるらしい。

日本は先進国の中で遅いと言われるようだが、ここ数十年まで性別による役割分担が明確だった。ここにきて両者が混じり合い、男も育児や家事をし、女も仕事をし、時には役割を交換していく世の中になった。それが必ずしもいいことなのかはわからないが、少なくとも、現実としてそういう世の中であることは間違いない。

今は過渡期なのだと思う。もう5年、10年経つとまた様相が異なってくるだろう。男性の育児休暇が、時短勤務が、在宅勤務がもっと増え、育児・家事・保育園のお迎え等をする男が増えると思う。それと引き換えに女性のそれが減るかもしれない。そうしていく中で、男女ともにどう振る舞えば良いか、わかってくるのだと思う。

男女平等とはいうものの、もともと男と女は違うのだ。役割を分担して、ともに協力し合って生きていくよう、進化してきた。どちらが得か、損かではない。損得ではないと思う。結局のところ、互いを尊重して、自分と違うところを合わせてもらうのではなく違ってこそ良いと信じて、お互いにカバーし合う生き方をせねばと思う。だからこそ生物は自分と異なる遺伝子を取り込んで子供に反映させて、多様性を維持するように進化したのだ。

もし妻の考え方が自分とそっくり同じだったら、「この前こうやって言ってたけど今日は違うの?」なんて詰め寄られたら、それはそれでイライラすると思う。そう考えると、なんだか急に妻が愛おしくなってくる。それでいいではないか。今夜もありがとうと伝えて、美味しいご飯と酒を飲もう。

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