タクシーの運転手さんの話

岸見一郎さんの著書「これからの哲学入門」の中にあった話で印象に残った部分を紹介します。

ある日、タクシーの運転手さんとこんな話をしたことがあります。
「お客さんを乗せていてこんなことをいうのもなんですが、お客さんを乗せてしまったら、後は目的地まで安全に運転すればいいわけで、この時間は《仕事》をしているわけではないのです。

では、いつが私にとって《仕事》かといえば、お客さんを降ろして、次のお客さんが乗る時まで。その時にただ漫然と車を走らせていてはいけないのです。どこでいつお客さんを拾えるか情報を集めるのです。こんな風に考えて十年間車に乗ると、その後の十年が変わってきます。『客が少なくて今日は運が悪かった』といっているようでは、この仕事はやっていけないのです。

岸見一郎「これらからの哲学入門」より

教師の仕事でもにたようなことが言えるのではないでしょうか。
授業が始まれば、楽しく授業を進めるしかありません。

ですが、授業以外の時間に、授業改善、自己研鑽をすることでその後の十年間が変わるのではないでしょうか。

授業以外、はたまた勤務時間以外の時間に、「教育になにか繋げられないかな?」と思考できるようになりたい。

タクシードライバーさんのようなプロになりたいと思いました。

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