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自宅私設図書室化計画 【郊外で機嫌よく暮らす技術】

「自宅私設図書室化計画」。いきなりなんだか物々しいですが、ようするに自宅の一部を解放して、まちの人が本との時間を過ごせる空間にしよう、というものです。

以前から、「本×人が集まる場づくり」はやってみたかったのですが、なかなか踏み出せていませんでした。

解釈代理店からもらった「解釈」という名のあと押し。

あと押しとなったのは先日参加した、コピーライター阿部広太郎さんの著書『それ、勝手な決めつけかもよ?』の重版記念のトークイベントでした。

オンライン講座「企画メシ2021」から生まれた「解釈代理店」のメンバーと阿部さんが投稿されたお悩みを「解釈の力」でときほぐす、というものです。

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わたしが投稿したお悩みはつぎのようなものでした。

自分が住む町が好きになれません。典型的な郊外でどこにでもあるようなチェーン店ばかり並んでいます。面白い人や場所が少ないように感じています。

このお悩みに対して、解釈代理店のウマーケさん(それぞれのメンバーにキャラクターがあるのも良い!)から提案された解釈が

郊外はプランター。制約や競争相手が多い都会よりも、どんどん面白いことに挑戦できる。面白いことを都会から取り入れる(輸入する)だけではなくて、面白いことを発信していけるのではないか。逆輸入の発想で。

「プランター」という解釈にとてもグッときました。本格的に農業を始めようと思えば、土地を借りたり道具を揃えたり考えただけで尻込みしてしまう。プランターでちょっと野菜育ててみるか〜くらいの気楽さで、まずは身近なことから始めてみるという心持ちになれました。

そして、カジトリさんからは

今の場所で好きな空間を作ってみては?

という解釈をもらいました。頭でモヤモヤ考えていたことを、ぐっと押し出してもらった感じです。

都会と郊外。わたしがやりたいこと。

都会の魅力としてぱっと思い浮かぶのは、いろんな人やモノ、コトが身近にあって、ときには思いがけないような新しい何かに出会える、ということです。面白いことが集まる都会への漠然とした憧れみたいなものは、今でも持ち続けています。

こうしたトークイベントや企画メシの講義を通して、最近ようやく自分がやりたいことの輪郭が定まってきたような気がします。

それは、郊外でも機嫌よく暮らしていくための技術を編み出していくこと。

ただただ自分が愉快に暮らす術を考える、というとても個人的なものですが…

あとは実践。

先に書いた都会の魅力って、もしかしたら郊外でも実現できるかもしれないと考えるようになりました。その実践のひとつとして、自宅の図書室化計画があります。

わたしが住む町で本にふれる場所としては、郊外型書店の先駆けである三洋堂書店と、むかしからやっている個人経営の書店が何店か、あとは市立図書館です。個人的には物足りない、というのが正直なところです。(ちなみに隣町には庭文庫というナイスな本屋さんがあります)

だったら、自分で作ってみよう。ということで、こんな感じになりました。

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(こちらは押し入れを利用したカウンターです)

家賃が安い郊外だからこそできることだと思ってます(ちなみに3階建ての戸建てで家賃は月五万です)。まだまだ試行錯誤段階ですが、まずは自分がいいと思える空間をつくっていきたいと思います。コロナが落ち着いた頃には、解放できるようになっているといいなあ。まちの人がふらっと来れるような場所にしたい。

最後に、トークイベントでの阿部さんの解釈を。

好きになれなくても愛することはできる。どこにでもあるもののなかに、どこにもないものを見つけるのが愛。愛することには覚悟がいる。

解釈代理店のみなさん、阿部さん、ありがとうございました。

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