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数学的に考える力をつける本|読書記録

近頃は空いた時間を作って本を読むことが増えました。成長、とでも言いましょうか。読む本も尽きてきたのでよかったらおすすめの本とか紹介いただけると嬉しいです。

本の紹介

今回読んだ本はこちら。

この本は数学が得意になる本でも、計算式が羅列された本でもありませんでした。むしろ数字は出てきません。書かれているのは、「数学的な考え方」。本書では数学的に物事を構造化し、無駄を省き、説明力をつける方法が書かれています。

本屋に行ってなんとなく、目に止まったので勢いで買いました。

本全体について

数学的な考え方ってなんだ?と最初に思いました。本書の中では、数学の本質は計算ではなくコトバにある、と語られています。計算の練習をすることが数学ではなく、数学は物事を構造化し論理的に内容を説明するためにあるということです。

高校の頃から数学は、中学までのただの計算の答えを書くだけではなく、そう結論づけた説明まで書き出すこと(証明)が求められるようになりました。つまり、数学は与えられた問題についての論理を説明するためにある学問だったんだと気付かされました。

数学的な言葉がどのように世の中で使われているか、数学的に考えるとはどういうことか、どんないいことがあるのか。ということが書かれています。

数学的に考えるとは

僕がこの本と通して考えたことは、「シンプルに話すこと」が物事を素早く進めるということです。無駄な情報を削ぎ落とし、前提を正しく認識した上での説明は短時間で効率よく議論を進めることができます。数学の証明でも意味のない計算をして、論述を脱線させたりしないのと一緒です。

曖昧な表現やわかりにくい言い回しを使うほど、目的を見失い、なんのために話しているのかわからなくなってしまいます。それを省くためにこの本でいう「数学的な話し方」があると思います。

そしてこのことを、会話をするそれぞれの人が理解して話すことができたら世の中の仕事はもっとスピーディに進むのになあ、なんてことを感じました。といってもそう簡単にはいかないんですが。

今の時代、電話で話すだけではなく、文面での会話も増えています。文面での説明というのは口で説明するより間違いなく難しく、順序を間違えれば行き違いが度々起こってしまいます。そういう時こそ、数学的に説明できる力をつければ、いいのではないかと思いました。


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