世界三大音楽コンクール

世界三大音楽コンクールとは、世界的にもっとも権威のある

3つの国際的なクラシック音楽のコンクールのことです。

チャイコフスキー国際コンクール

一つ目は「チャイコフスキー国際コンクール」は、4年に一度、ロシアのモスクワ音楽院で行われ、ピアノやバイオリン、チェロ、声楽と4部門に分かれています。

ロシアの作曲家であるピョートル・チャイコフスキーにちなんで名づけられ、1958年から開催されており、最初はピアノとバイオリンだけでしたが、1962年からはチェロが追加、1966年から声楽部門が加わりました。

毎回6月に開催されていて、参加資格は、16歳以上30歳以下、声楽部門が19歳以上32歳以下と定められています。

ショパン国際ピアノコンクール

二つ目は、「ショパン国際ピアノコンクール」は、5年に一度、ショパンの故郷であるワルシャワで、第一次世界大戦後に天才ピアニストのショパンの名を冠にして開催することになりました。

1927年に第一回目が開催され、現存する国際コンクールの中では最古のものです。

開催期間は、毎回ショパンの命日である10月17日前後に行われ、参加資格は16歳以上30歳以下と定められており、課題曲はショパンの作品のみと決められています。ピアノの国際コンクールでは最高峰のグレードを誇っています。

エリザベート王妃音楽コンクール

三つ目は、「エリザベート王妃音楽コンクール」は、ベルギーの首都ブリュッセルで毎年実施される国際音楽コンクールです。

元はイザイコンクールというバイオリンのコンクールが前身となっていますが、戦争のために中止となり、1951年にベルギーの元王妃エリザベートの名を冠して再開されました。毎年5月にバイオリン、ピアノ、声楽、作曲の4部門から1部門のみが開催され、参加資格は18歳以上30歳未満でファイナルの審査方法が独特で音楽会では必ず話題になります。

世界三大音楽コンクールでは、世界的な音楽家を多数輩出しており、活躍しています。参加する者はもちろんのこと、音楽的才能をしっかり見出す審査員たちの能力の質の高さの存在が、三大コンクールに共通しているとも言えます。

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