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世界遺産|イルリサット・アイスフィヨルド

イルリサット・アイスフィヨルドは、2004年に登録された世界遺産(自然遺産)です。

イルリサットはグリーンランド西岸中部に位置する町ですが、グリーンランドはデンマーク王国の一部なのでイルリサット・アイスフィヨルドはデンマークの世界遺産として登録されています。

イルリサット氷河は1日に20kmから35kmもの速さで移動する氷河で、北半球で最も多くの氷塊が生み出されることで知られています。

年間に200億トンもの氷が生み出されており、海に流れ出た氷塊は砕けて氷山を形成しますが、一部は浅海の底に接触してその場に留まり、一部は外海に流されて最終的に大西洋へ流出します。

全長約40km、幅5~9kmほどのイルリサット・アイスフィヨルドでは、氷山や氷河の衝突が繰り返し起こっており、轟音と共に氷河が崩れ落ちる様子を頻繁に観察することが可能です。

なお、1912年に起こったタイタニック号の沈没事件は、イルリサット・アイスフィヨルドから流出した氷山と衝突したことが原因とされています。

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