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旧公衆衛生院研究

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内田ゴシック建築の私的な解釈
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2019年11月の記事一覧

旧公衆衛生院 週末研究27 用途変更

旧公衆衛生院 週末研究27 用途変更

週末研究27回目
旧公衆衛生院施設は保健衛生の研究、教育を目的として開設された。
現在は港区の複合施設として運営されている。旧講堂、旧院長室、旧次長室は、開設当時の空間が保存公開されているが、他の部屋は用途変更され使用されている。

復原の考え方を全ての空間に用いることが、文化財の観点からすると重要となるが、多目的に利用できる公共施設として捉えると、利用対象は限定される。そのために、開設当時の設を

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旧公衆衛生院の週末研究は続く

旧公衆衛生院の週末研究は続く

春から始めた旧公衆衛生院の週末研究も、半年が経過し、秋から冬へ。建物内もひんやりしてきた。

復原利用にあたっては、居室部分は空調設備の設置が施されたが、ホール、廊下、階段等の共用部分は設備はない。

建設当時は開閉できる窓であったが、現在は、はめ殺しのペアガラス窓になっている。よって夏は通気が出来ず、高温多湿な状態になることもある。

では冬はどうであろか。鉄筋コンクリート造、床は大理石、或いは

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