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有名な能舞台がある神社に掲げられた社額。金運アップになりそう?? 〜加茂神社(栗野江)

こんにちは。

仕事が立て込んでいたのと、不意にコロナに罹ってしまったのとで、気付けば1ヶ月近く更新が途絶えていました。

前回に引き続き、佐渡旅行で集めた文字をご紹介。

鳥居から拝殿を望む

今回は宿の近くにあった栗野江に鎮座する加茂神社です。

入り口のそばに立て看板があり、それによると永暦元年(1160)の創立。現地に社殿が造営されたのは永徳元年(1381)であるそうです。

また、能舞台としても有名でこちらを説明しているサイトの方がわかりやすかったので、転記すると

鶏を神のつかいとする栗の江の古社
天仁2年(1109)の源義綱(加茂次郎)の佐渡配流を端緒とし、義綱が元服した京都山城国・加茂神社の分霊を勧請し創建されたと伝わります。その後現在地への移転を経て、元禄7年(1694)に再建。拝殿の奥にある本殿は佐渡では珍しいサヤ掛けが施されています。鶏を「使わしめ(神のつかい)」とする神社でも知られ、建物に鶏の木鼻が見られるほか、「鶏大絵馬」(市指定有形文化財)はじめとするいくつかの鶏の小絵馬が奉納されています。 また、中原の若一王子神社、竹田の大膳神社、潟上の牛尾神社とともに「国仲四所の御能場」といわれた由緒ある演能の場。神社裏手には佐渡を代表する独立型の能舞台があります。8月に加茂神社夜能が行われます。

 さど観光なび (https://www.visitsado.com/spot/detail0784/)より

とあるように、能舞台として有名だそうです。

普段は無人のお社ですが、とても整備が行き届いていて気持ちのいい空間です。

鳥居の手前に狛犬があり、後から見返していた気付いたのですが、お腹に子供も抱えている珍しい形でした。顔の凛々しさがいいですね。

拝殿の上部には前回の白山神社で紹介したように屋根の境目辺りに謎の紋様と葵の紋がありました。

欄間の彫刻も葵紋でしょうか?精巧です。

本殿

続いて本殿。
この神社の作りは拝殿(拝むところ)と本殿(神様のいるところ)が一体になっているタイプではなく、隙間があります。

外側の覆いの中にもう一段舞台みたいのがあります。

そして、この写真だとわかりにくいですが、実際の本殿は上の写真の中に建てられている二重構造になっています。

保護が目的だと思われますが、こういう作りも面白いです。

賀茂神社 正二位伯爵通禧謹書

本殿の社額は東久世通禧氏のもの。落款がかろうじて読み取れました。
長峰(毛先の長い筆)で書いたと思われます。雁塔聖教序を彷彿とさせる楷書です。

金立神社

奥に歩いていくと金立神社がありました。

前回の白山神社ほどではありませんが、こちらもなかなか立派な龍が刻まれています。

金立神社 正四位勲三等金井之恭
(金井之恭)印 (錦鶏)印

額は金井金洞の書。
金が立つ神社の額を洞という人物が書いて、かつ、金の縁取りって金運上がりそうだなあと思いながら見上げていました。
お金はみんな好きさ。笑

ともかく、揺るぎの無いどっしりとした安定感ある楷書で、小ぶりながらも存在感がある額でした。

アクセス

加茂神社
〒952-0202 新潟県佐渡市栗野江1568−1

参考文献・サイト



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