自分らしさ


新年あけて、いかがお過ごしでしょうか。
「自分らしさ」なんてテーマを提示すると、個性を打ち出す人もいれば、困惑を感じる人もいるかも知れません。
最近、スタッフの一人から教えてもらったsuper beaverというバンドの歌を聴いてました。
彼らの曲に、「らしさ」という歌があります。
その歌詞の中に


僕は僕らしく そして 君は君らしくって
始めから探すようなものではないんだと思うんだ
僕は君じゃないし 君は僕じゃないから
すれ違う 手を繋ぐ そこには愛だって生まれる
そういうもんさ 自分らしさってなんだろう

これを聴いた時に、私は心の中で深く頷いてました。
実は、養老孟司さんが「バカの壁」で言っていることと全く同じで。
個性なんてものは、すでにあるもので、殊更に主張するものではない。
私とあなたは違うことが前提なんだ。
だからこそ、公に想いを馳せることが必要なんだと。
人と違うからこそ、その中で、人生の中で、人のために何ができるかが大切なんだと。

Super Beaver「らしさ」を聴いた時も、養老孟司さんの「バカの壁」を読んだ時も、私の中で、何か肩の力が抜けるように感じました。

どこかで、私の個性を主張して、それを理解してもらいたいと思っていたのかも知れません。
しかし、それはすでにあるものなので、殊更に主張するものではなく、変えられるものでもないのです。
人と違うことが前提にあるからこそ、目の前にいる人との共通項を探して、誰かに役に立ちたい、人と繋がっていたいと思うのが人間なのでしょう。
心療内科の診療の中で、そのすでにある自分の個性を否定してしまう若者に心を痛めることがあるのも事実です。

皆さんは、どうでしょうか。
「自分らしく生きましょう」
というのが、フォーミーの生き方になっていないでしょうか。
ありのままの自分で、フォーユーの生き方を実践していくことこそが人生なのではないでしょうか。

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