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マイ・フェイバリット・ソングス 第18回~サム・スミス

(2021年1月更新)

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『In The Lonely Hour』(2014年)

サム・スミスはこのデビューアルバムより前にディスクロージャーのシングル「Latch」にゲスト参加し全英11位、ノーティ・ボーイズのシングル「LaLaLa」に参加し全英1位を獲得しています。(いずれもボーナストラックに収録) そして満を持してリリースされたこのアルバムはUKチャート69週連続トップ10入り(ギネス記録)。またグラミー賞6部門にノミネートされ、最優秀新人賞・年間最優秀レコード賞・年間最優秀楽曲賞・最優秀ポップヴォーカルアルバム賞の4部門を受賞しています。華々しいデビューですが、これだけの歌声と歌唱力をもってすれば当然という気もしますね。あまりの歌声の美しさに聴き惚れてしまいます。バラードを基調としつつ、ソウナンバーからダンスチューンまで幅広く歌いこなすのも特徴です。僕は最初大ヒット曲「Stay With Me」はあまり好きじゃなかったんですよね。このアルバムがリリースされた当時も聴いていなかった。セカンドアルバムで好きになってからこのアルバムに遡った感じです。今では「Stay With Me」も好きですし、このアルバムだと特に「Leave Your Lover」と「Not In That Way」がお気に入りです。シングルヒット曲「Money on My Mind」「I’m Not the Only One」「Like I Can」も収録。あとやたらボーナストラックが多いんですが、そこに表題曲の「In The Lonely Hour」が入っています。なぜ本編に採用しなかったのかと思うほどいい曲ですよ。


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『The Thrill of It All』(2017年)

僕がサム・スミスにハマるきっかけとなった2nd. ますます素晴らしい歌声と表現力。楽曲群もさらに名曲揃いです。まずなんと言っても「Palace」の美しさ。僕はこの曲が一番好きですね。せつない歌声と詞が絶品ですが、ほぼエレキギターのみのアレンジ(後半少しピアノが入る)がもの悲しさを深めています。聴くたびに涙を誘われる名曲です。MVもかっこいいですね。他に「Say It First」も大好きだし、YEBBAとのデュエット曲「No Peace」も素晴らしい。シングル「To Good at Goodbyes」は全英1位を獲得しています。僕はこのアルバムのツアー(2018年10月さいたまスーパーアリーナ公演)に行ったのですが、ステージから9列目の席で観ることができてとてもラッキーでした。生で聴くことができて感動しましたね。ちなみにそのときのセットリストです。

1. One Last Song
2. I’m Not The Only One
3. Lay Me Down
4. I Sing Because I’m Happy(The Georgia Mass Choi cover)
5. Omen(Disclosure)
6. Nirvana
7. I’ve Told You Now
8. Writing’s on the Wall
9. Latch(Disclosure)
10. Money on My Mind
11. Like I Can
12. Restart
13. The Best Things in Life Are Free(Luther Vandross & Janet Jackson cover)
14. Baby, You Make Me Crazy
15. Say It First
16. Midnight Train
17. HIM
18. Promises(Calvin Harris)
19. Too Good at Goodbyes
―アンコール―
20. Palace
21. Stay With Me
22. Pray


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『Love Goes』(2020年)

3rd. 元々「To Die For」というタイトルで5月にリリースされる予定だったのが、コロナパンデミックによって延期され、タイトルが時世にふさわしくないことから『Love Goes』に変更して10月にリリースされたという経緯だったようです。これも素晴らしいアルバムですね。前二作よりややダンス色が強めでしょうか。まずいきなり冒頭のアカペラ曲「Young」の歌声に撃ち抜かれますよね。他にも僕が特に好きなのはアップテンポなダンスチューンその名も「Dance(’Til You Someone Else)」、極上のバラード「For The Lover That I Lost」、ノスタルジックなメロディに癒される「Kids Again」 etc. 「Kids Again」いいですよねえ。僕の中では「Palace」と並ぶベスト・ソングです。シングルヒットした「Dancing With A Stranger」「How Do You Sleep?」などもボーナストラックとして収録されています。


『Gloria』(2023年)

4th. ここまできっちり三年周期でアルバムをリリースしています。まずはなんといってもキム・ペトラスとタッグを組んだ先行シングル「Unholy」ですね。この曲によって「Stay With Me」でも達成できなかった全米シングルチャート1位を獲得。ノンバイナリーを公言するソロアーティストとしては史上初の首位とのこと。(尚キム・ペトラスはトランスジェンダー) セクシャルで個性的なMVがTikTokでバズったこともヒットを後押ししたようです。「I’m Not Here to Make Friends」もダンサブルなナンバーの人気曲。「Perfect」と「Gimme」ではジェシー・レイエズ、「Who We Love」ではエド・シーランがフィーチャリングされています。


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