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【結果発表!】積水樹脂アグリ事業の挑戦、オープンイノベーション最終発表会の裏側~SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT~

こんにちは。積水樹脂グループ公式note編集部土井です。
少し前のnoteで当社のアグリ事業の新しいチャレンジを紹介しました。

このプロジェクトの最終発表会と最終審査を実施いたしました。
結果については当社プレスリリースでも発表させていただいておりますが、最終発表会の様子や裏側について報告させていただきます。


SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT 最終発表会

最終発表は2023年12月5日、弊社の東京本社で現地発表とオンライン発表のハイブリッド開催で行われました。

まずは初めてお読みいただく方もいらっしゃるかと思いますので、このプロジェクトについて少しだけおさらいさせていただきます。

SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECTとは(あらためて)

一般の方(個人or法人)がお持ちのアイデアを提案することができるWemakeというオンライン共創プラットフォームを活用しました。これはただ提案して終わりではなく、ファイナリスト(一次審査を通過した方)がプロジェクト主催企業の社員とチームを組んで企画を改善していく仕組みです。

そのWemakeの仕組みを使って、下記の「提案に求めること」を付加したアグリ事業のアイデアを募集しました。

◆提案に求めること◆
  ①既存の製品群がもつ現状機能の、単なる改善改良にすぎないプロダクトでないこと
  ②農業・林業に従事している、または従事しようとする人が大いに喜ぶ提案であること
  ③1〜2年後には現場に試験導入可能なレベルで具体性と実現可能性を兼ね備えていること
  ④2030年には事業として20億円程度の売上が期待できる市場性を兼ね備えていること

結果、150以上もの提案が集まり、8案が一次審査を通過しました。プロジェクトメンバーがひとり1案ずつ担当に付いて、この最終審査に向け、提案を実現可能なレベルまでブラッシュアップしていきました。

一緒に検討したメンバー、でもこの日がはじめましての人も

最終審査に進まれた方とプロジェクトメンバーとは、やりとりがオンラインメインだったこともあり、直前まで打ち合わせをしていても、実際に会うのはこの場が最初、という方がほとんどでした。
イマドキ!というかこれなら例えば東京から離れて暮らしている方も、小さいお子さんがいらっしゃる方も参加可能ですね。

そのため、この発表も別の県からオンラインで参加だったり、最終審査のチームの中には高校生もいらっしゃったり(この日は月曜日、偶然高校が代休で参加されていました)。個人的に、え、うちの子とほぼ同年代、、、まぶしすぎる、、、などと思ってしまいました。(個人の感想です)

この高校生の話を伺いましたが、提案を進める中で様々な大人とのやり取りや検討は学校での勉強とは違ったとてもいい学びになったようでした。プロジェクト側からすると10代だから感じる新たな視点をいただきました。

緊張した雰囲気の中、SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT最終発表会開始

審査にはプロジェクトメンバー他、馬場社長、柴沼第一事業本部長、菊池第二事業本部長、三好グローイング事業本部長も参加いたしました。

右から馬場社長、柴沼第一事業本部長、菊池第二事業本部長、三好グローイング事業本部長

最初にこのプロジェクトのメンバーでもある総物・アグリ事業部長の東仲が挨拶をいたしました。

総物・アグリ事業部 東仲事業部長
プレゼンを真剣に聞く参加者(ZOOMでも多くの方が参加されています)
社長からも鋭い質問が

社長の馬場はすべての提案に質問やコメントを述べると同時に、
発表会の最後では
「8チームの皆さん、新しい事業に対する熱量と提案をありがとうございます。どうしても会社にいると、ややもすれば費用対効果など否定論が出がちの中、皆さんの提案はその点もきちんと分析した上でのチャレンジでした。
当社はニッチですがアグリ事業だけでなく幅広い事業を行っています。このようなオープンイノベーションの場を水平展開していきたいと思います。感動しました。本当にありがとうございました。」

とあいさつをいたしました。

最終審査ののち、結果発表

この後最終審査を実施し、議論の末、最優秀賞、優秀賞、特別賞を選定しました。

最優秀賞は
水と空気で農業の課題を解決するソリューション」
になりました。
提案に対するコメントや他の賞など、詳しくはこちらをご覧ください。

プロジェクトメンバーよりコメント

5月からの約半年、プロジェクトに参画した社内メンバーにコメントをいただきました。

グロ-イング事業本部 新事業戦略部   佐藤

新製品開発あるいは新事業創出に対して、外部を積極的に活用し、新たな手法をどんどん取り入れる必要があると感じました。

グローイング事業本部 知的財産部   塚田

リサーチツールなども初めて使うものでした。
通常の業務以外の社内でのつながりもできました。

グロ-イング事業本部 新規基盤技術研究所   桑名

製品を開発した先にどのような問題を解決するのかではなく、ニーズや課題に見合った解決方法を突き詰めていくやり方が、研究開発を進めていく上でもとても勉強になりました。

グロ-イング事業本部 新規基盤技術研究所   柳井

初めてのオープンイノベーションということもあり、非常に多くのアイディアに触れることが出来ました。 考え方の多様性が個人として刺激にもなりましたし、仕事のスタイルも多様化してきていることを感じました。

グロ-イング事業本部  デザイン・マーケティング部 荒川

非常に個性豊かで楽しかったです。当社に足りない部分が実感できました。

グロ-イング事業本部 新事業戦略部 角田

自前主義ですとどうしてもアイデアの拡張性に限界がある中、オープンイノベーションではこの点を突破できると思います。

いい感想が多い一方で、最終発表に出席した他の従業員からは積水樹脂として何がやりたいのか、何を実現したいのかをもっと明確に打ち出すべきであったり、実際の製品のプロトタイプくらいまで作って提案にのぞまないと、という厳しめな感想もありました。

このオープンイノベーションは、プロジェクトメンバーの最後にご紹介した新事業戦略部の角田さんが当社の事業や製品に新しい考え方だけではなく、多様な考え方を取り入れていこう、と最初に主体的に動かれてのたまものでした。

今回で多くの方がオープンイノベーションについて効用も反省点も実感されたと思うのでより改善してよりよい新製品や新事業に取り入れていきたいですね。

SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT、これから

最後にこのプロジェクトの感想や今後についてプロジェクトリーダーのアグリ事業部吉田さんと東仲事業部長(以下、敬称略)からお話を伺いました。

今後の取組みの打合せにお邪魔しました

土井)お2人はリーダーとして進められてきましたがいかがでしたか?

東仲さん)今回の新たな取り組みについて、協力いただいた多くの方々に感謝を申し上げるとともに、特にメンターとして参画いただいたプロジェクトメンバーには通常業務+αで多くの労力を使っていただき本当に感謝しています。

吉田さん)本当に。ありがとうございました。

土井)初めての取組み、不安はなかったですか?

吉田さん)オ-プンイノベ-ションの活用については正直不安を感じておりました。ですが、メンバ-やWemake運営の方々にサポート頂き、最終発表会まで何とか完走できました。個人的には、新事業創出や新製品開発の手法については初めての経験で目から鱗でしたし、外部の様々な職種の方々と接点が持てたことも非常に刺激的でした。
本プロジェクトはここで一旦終了しますが、ここからが本当のスタートであり、今後は受賞作を中心に事業化の可能性を探っていきます。

土井)アグリ事業の進展にもなりそうですか?

東仲さん)はい、これからは、農園芸支柱の製造・販売に特化してきた当社が、サステナブルな農業を目指し、どのような形で農業従事者に貢献できるかを受賞作主体に深掘りし、最終的には事業拡大という結果で皆さんに恩返ししていきます。
我々のアセットだけでは成し得ないテーマのため、引き続き社内外のご支援が必要だと感じています。よろしくお願いします。

照れながらも満足な結果だったようです

最終報告会に参加させていただき、様々な提案を伺って、アグリ事業にはまだまだ多くの可能性があるのだと感じました。今後を楽しみにしています。
ありがとうございました。
                           
                                                                       にしても高校生の参加すごいです。
                                                               どう育てたらそうなるの、、、(土井)

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