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やりたいことを貫き通せる場所が必要/木村友香②

8/1から積水化学女子陸上競技部へ移籍。
すでにトレーニングを始めている、
木村友香選手。

今後の強化に関しては、業務提携を結ぶ、
TWOLAPSで取り組むことになります。
その決断を下した背景には、
アスリートの枠を超え、
ひとりの人として尊敬する、
新谷仁美選手の存在がありました。

突き刺さった言葉

「TWOLAPSで競技を続けたいと思った理由は、新谷仁美さんが今年1月のヒューストン・マラソンで日本記録に迫る結果を出されて、その後の記者会見でアスリートの課題を発信されていたんです。それが、私に突き刺さるような言葉がすごく多かった」

「また、その記者会見の中で横田(真人)コーチが、『目標というのは、教える側が与えるものではなく、アスリート自身が目指すものに対してどう導いていくかが、僕の考えるコーチング』と発信されていたんです。その言葉を聞いた時、10年目だろうと15年目の選手だろうと、目標をしっかり持っている選手には”やりたいことを貫き通せる場所”が本当に必要だなと思ったんです」

実業団チームに所属する選手の中には、
現状の環境、やり方があっている選手も多くいるはず。
ただ、自分の考えはあるのに、
チームと意向が違って挑戦できない。
そんな選手がきっと、少なからず、いるんじゃないか。
そう考えた時に、自ずと自身の向かう
方向は決まっていました。

「TWOLAPSは、自分の考えをちゃんと発信し、コーチやスタッフとコンタクトを取りながら、一緒に結果に対して過程を作っていくスタンスなのかなと思って。そこに魅力を感じたんです」

その新しい環境から積水化学・TWOLAPSの選手と共に、
『女子実業団の中でも、それぞれにあったやり方があるんだ』
と広げて行けるように、自分の成績で示していきたい。
そう考えた末に選んだのが、
TWOLAPSという場所でした。

悩んでる人に手を差し伸べられるアスリートでありたい

その決断を、後押ししてくれた存在もありました。

「少し悩んでる時に新谷仁美さんとお話させていただく機会があったんです。私自身、成績に波があって、すごくいい練習が積めていても、昔に比べて試合で発揮できることが少なくなっていった。なんでだろうって、自分の抱えてる悩みを相談させていただいたんです」

その時、新谷選手から聞いたアドバイスは、
彼女を勇気づけました。

「新谷さんは、『アスリートは心と体が合致しないと、いくら良いトレーニングができていても成績は出せない。だから、何か悩んでることがあるなら、心のストレスを取り除くことが、まず1番にやるべきことだと思う』ってアドバイスをいただいたんです。そういう、本当に心に寄り添った言葉をもらえた経験が、選手間の中ではなかった」

「その時、この人は単純に強いだけじゃなく、色々な経験をしてきたからこそ、優しさと強さを兼ね備えてるんだなって、すごく響いたんです。私もこういうふうに成績だけじゃなく、同じような境遇で悩んでる人や辛そうな人に対して、自然と手を差し伸べられる優しさを持つアスリートでもありたいなって思ったんです」

選手同士は、ライバルでもあり仲間。
そしてそれ以前に、ひとりの人間同士。
向上心だけでなく、優しさを持ち、
かつ強い選手とは、こういう人のことなんだ。

そう気付いた木村選手は、新谷選手の言葉から
「この人みたいになりたい。
そのためには身体や実力だけじゃなくて、
心から成長していく必要がある」と
感じました。

そして、木村選手は、
新しい一歩を踏み出したのです。

➡VOL.3へ続く


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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