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応援は重荷じゃない。応えたいもの

応援していて思うときがあります。

その声が選手の重荷になっているんじゃないか。
過度な期待がプレッシャーに、なっていないか。

でも、卜部蘭選手は断言します。

「本当に、プレッシャーになったというより、自分が期待に応えたい思いが強かったからこそだったので、”重みに感じて”とかはなかったです。すごく応援は力になりましたし、重要なものでした」。

人一倍、応援される喜びを感じ、
その想いを受けて日本代表になった彼女の言葉。
それは、心からの感謝に満ちたものでした。

強くなったパリへの想い

熱く、長いようで短かった東京の夏。
念願の夢舞台を終えて、
卜部選手はすでに前を向いています。

むしろ、予選のレースを走り終えた瞬間から、
次への戦いは始まっていました。
今大会の経験を、今後に活かさなければ
意味はありません。

「まずは、ユージン世界陸上(2022年)が次の目標ですね。1500mの参加標準記録4分4秒20を切って、出場権を獲得して本大会で勝負するのが、直近の目標です。今回はポイント制で出場しましたが、タイムを切って参加して、しっかり前で勝負したい。本数を走りたい(予選を勝ち進み、準決勝・決勝など複数のレースを走りたい)と思っています」

「この夏も、準決勝・決勝と競技場で観て、やっぱりここで走りたかった、勝負したかったという気持ちがありました。戦えないことはない、と教えてもらった大会だと思っています」

3年後のパリへ

そして、目指すのは3年後のパリ。
その想いもより一層強くなりました。

「まずは自己ベストの更新が一歩目。その後、パリを目指していきたいと思います。前に横田コーチに質問したことがあるんですよね。『オリンピックと世界陸上は何が違うのか』って。知名度的以外に何が違うんだろうと思ったので聞いたら、横田さん的には『何ら変わらない』とおっしゃっていました」

「だから、来年の世界陸上では勝負できる存在になっていたい。国内のレースと世界のレースが違うのも感じたので、経験を積み、3年後同じ舞台でリベンジしたいと思います」

今大会のレースを通して、まだいける。勝負できる。
そう思えたのは、彼女にとって大きな収穫です。

一筆が十数枚になって帰ってきた寄せ書き

そして、何より卜部選手の心の支えになったのは、
積水化学の従業員・ファンからの応援でした。

レースの約一か月前に会社を訪れ、
一筆目を書いてもらった寄せ書き。
その後、たくさんのメッセージが書かれた寄せ書きは、
その後なんと十数枚にもなって、
彼女の手元に届きました。

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「寄せ書きが、めちゃめちゃ分厚くなっていて、メッセージを敷き詰めた何枚もの日本国旗をいただいたんです。色々な部署の方から、まだ直接ご挨拶できていない方からもメッセージをいただいて、”こんなに応援してくださっているんだ”と感じました」

その応援は力になったかの問いに、
彼女は、はっきりと答えます。
「はい。本当の重さ以上に、心に重みを感じました」

感謝のメッセージ

大会前、日本代表に決定するまで、
結果が出せず悩んだ時期もあった卜部選手。
改めて自身にとって、ファンや企業、
従業員からの応援はどんなものか、尋ねました。

「期待に応えたいがゆえに、うまく走れなかった時期はありましたが、重かったというのは本当にないです。たくさんのメッセージから、『私が精いっぱいやって、何を感じるかを大切にしてくださっているな』と感じました」

温かい言葉をたくさんもらって、
それを原動力に変えてきた彼女。
そして最後に、応援してもらった方々への
メッセージを、こう語ります。

「積水化学に入社させていただいて、本当にいろんな方から応援いただけて、応援に純粋に応えたい気持ちが強くなりました。みなさんがすごく応援してくださるので、喜んでもらいたい気持ちがより一層あります。今後は駅伝や、トラックでは来年の世界陸上やパリに向けて、社員のみなさまからパワーをいただいている分、お返しできるように頑張りたいと思います」

応援を力に、さらに、その先へ。
卜部選手は挑戦は、これからも続きます。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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