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スピードの余力度を磨く、ということ

”スピードの余力度を磨く”
よく選手たちが口にする言葉ですが、
全日本実業団陸上の楠莉奈選手の
走りが、まさしくそれを、
表現していたような気がします。

夏に走り込んだ成果が見られた

初日の9/22(金)、女子1500mに出場した楠選手は、
4分19秒82で全体の10位。

そして3日目の9/24(日)、
女子5000mにも出場すると、
15分37秒31で8位という結果を残しました。

両方とも、「満足はできない結果」と楠選手は話しますが、
終盤まで序盤のスピードを落とすことなく
(落ちる様子もなく)、走り切る姿が印象的でした。

「満足はできませんが、夏に走り込んだ成果は、少し見られたレースだったので、そこは良かったです。5000mは、想定したレース展開にならなかったとはいえ、トップの日本人集団にはついて、耐えるべきだったなという後悔もあります」

どこか余裕を残した走りで、最後のスパートで切り替える。
その狙いも十分に表現できる走りになりました。

「今回の試合は、ラスト1周でしっかり切り替えるところを意識していました。基本的には自分で仕掛けて、最後に上げる形になって苦しい上げ方になりましたが、これもいい経験だと思って、また、しっかり練習していきます」

手応えを感じられた大会

6月の日本選手権が終わってから、7月は休み。
8月からの立ち上げでは、しっかり走り込み、
ベースを作ってきた楠選手。

レースペースの練習はここまであまり
行っていませんでしたが、
この大会で実戦のスピード刺激が入り、
より試合で戦えるイメージに近づきました。

「このまま怪我なく、秋にちゃんと走り込めれば、冬には納得できる走りができるかなと思います。その手応えを感じられたので、良い大会になりました」

これからは駅伝・自身が目標とする
5000mでの記録を、追いかけるのが優先です。

「駅伝を含めて、選手としては自分にできる最大限の準備をするべき。だから、しっかり準備して、自分自身の5000mの目標にも近づけるように、過ごしていきたいと思います」


そのためにも、さらに自分の走りに磨きをかけて。

「今回はスタミナ重視というか、夏の走り込みを重要視してきて、スピードの平均値は上がりました。でも、トップスピードは日本選手権とかに比べたら、少し落ちているのかなと感じた。それもベースをしっかり作ったら、すぐ戻せる感覚も今回掴めたので、調子を戻して、またもう一段階あげていきたいと思います」

秋・冬に向けて、勝負の時が始まります。



文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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