見出し画像

「彼女なら目標に到達できるんじゃないか」とイメージできる/鍋島莉奈&新田良太郎コーチ②

7月のMDC福島で1500mを走り、
約1年ぶりの復帰を果たした鍋島莉奈選手。
1月の移籍から怪我のリハビリに取り組み、
不安と喜びを感じた復帰戦を経て、
また次のレース「MDC TOKYO」に臨みます。

その地道に取り組む彼女の姿勢を見て
新田良太郎コーチは、「彼女なら目標に
到達できるんじゃないかとイメージできる」と
表現します。

次は我慢する力が必要になる

――また次のレース「MDC TOKYO」が9月17日(土)にあります。復帰第2戦は、どんな試合にしたいと思っていますか?

鍋島:5000mや10000mをしっかり走りたいので、MDC TOKYOでは3000mに出場する予定です。前回の1500mは、自分からすると“ごまかしが効く距離”。前回より距離が倍になると、我慢する力が必要になるので、もう一段階レベルアップした状態が確認できるといいなと思います。

――新田コーチは、鍋島選手の完全復活に向けて、次のレースではどんな狙いを持っていますか?

新田:これから少しずつ距離を伸ばしていく中で、12月頃には3000mや5000mで、ある程度の記録を狙いたいと思っています。それに向けて、9月のMDC TOKYOは一つの大事な確認ポイント。そこで、9分15~20秒ぐらいで走れたら、駅伝メンバーも見えてくるし、12月の目標タイム達成に向けても良い流れができると考えています。

――駅伝では、積水化学のクイーンズ駅伝連覇が目標としてあります。鍋島さんはチームに、どう貢献できればいいなと考えていますか

鍋島:やはり選手としては、メンバーに選ばれて走って貢献するのが一番やりたいことですね。(練習場所が別々で)チームの選手と関わるタイミングが限られているので、しっかりコミュニケーションを取りながら、何ができるか考えていけたらと思っています。7月の北海道合宿に参加させてもらいましたが、その前の沖縄の時は全然喋れなくて「どうしよう、どうしよう」って感じになったから、北海道では自分から「いっちゃえ」って感じで、みんなが好きなものとか先に調べたりして喋りにいきました(笑)

画像1

純粋に一人の選手として応援してくれていると感じた

――ここまで復帰できて、未来に向けたビジョンはありますか?

鍋島:ちゃんと復活できた、という意味での走りができていないので、まずはそこが一番。あとは、最終的にオリンピックですね。 1度目指した舞台でもあるので、そこにもう1回チャレンジできれば、とは思っています。

――新田コーチも現段階の状態を見て、将来的にここまで持っていきたいなどありますか?

新田:個人的には、5000mの日本記録(14分52秒84)を出してほしいと思っているんです。数秒更新とかじゃなくて、14分30秒台ぐらいまで一気に行ってほしい。期待も込めて、勝手に思ってるんですけどね。ナベ(鍋島)が元々持っているポテンシャル、地道に色々取り組める性格を加味すると、あとは必要なトレーニングをうまく組み合わせたら、「彼女なら目標に到達できるんじゃないか」ってイメージがつくんですよね。

――そういう未来がイメージできる選手って、すごく貴重ですよね

なかなか出会うのが難しいと思うので、ありがたいですね。

――鍋島さんは期待されていますね

鍋島:聞かなければ…(よかった 笑)。でも、ありがたいですね。頑張りたいと思います。

――最後に鍋島さんが、積水化学の社員になって感じたことがあったら聞かせてください。

たまたま行った治療院で、カーテン越しに隣で治療を受けていた方が積水化学の従業員さんで、その時に「頑張ってください」って言われたんです。会ったこともないのに、応援の言葉をかけてもらって、応援されている感じがすごく伝わってきました。本当に会社をあげて応援してくれているのが伝わって、「頑張りたい」「目に見える形で従業員の皆さんに、良い報告がしたいな」と思いました。強い弱いの競技レベルに関係なく、純粋に一人の選手として応援してくれている会社だなと感じたので、それに応えられるように、これからも頑張りたいと思います。


それぞれが思い描く未来に向けて。
二人は、そしてチームは、一歩ずつ着実に
前へ進んでいきます。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
--------------
積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズHP  https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
🔔積水化学女子陸上競技部Twitter
👍積水化学女子陸上競技部Facebook
📗積水化学女子陸上競技部note

ご声援よろしくお願いします!!
--------------