昔から娘は、本に、文章に興味が無い。
国語の問題なんて壊滅的で、どれくらい壊滅的かというと、、、

【問題】
「ハラハラと舞い散る桜吹雪と共に、彼女は去っていく列車を見送った。列車が遠くなるにつれて何故だろう、彼女の胸がキュッと痛んだ」

【質問】
彼女の胸がキュッと痛んだのは何故でしょう。当てはまる感情を選べ。
① 喜び
② 憎しみ
③ 寂しさ
④ 蔑み

はい。娘は堂々と①を選ぶタイプです。絶句。
何故？桜がハラハラしてるじゃない。
見送っているじゃない。キュッと痛んでいるじゃなーい！！

娘曰く、だって桜って書いてあるからいい感じに陽気かなーと思って。
いや、読もうよ。前後の主人公の心情を。。

興味がないらしい。

そんな娘と本屋に行った。

・・・

本の平置きが減っている。確かに今は、直接本に触るのは少し躊躇われる。本屋自体にも活気が無い気がする。あまり長居できないのもあるのかな。

文庫コーナーで、懐かしい一群に会う。
・月と六ペンス
・白鯨
・風と共に去りぬ
・カラマーゾフの兄弟
・罪と罰
・車輪の下
・嵐が丘
・異邦人　
高校生の夏休みに、きっと今しか読むチャンスは無いし、ちゃんと自分の十代の脳味噌に触れさせておきたいと思って、せっせと借りていた。
何かしら私の血肉にはなっただろうか。
定年後に、再びゆっくり読み直したい。

・・・

そうなんだー。ふーん。
ねえ、ママ、このゲス極の歌詞良いよ。本屋の中でiPhoneをニュッと差し出す娘。

イヤホンで聴いてみる。うん。いいね。
なんでこの詩を理解出来るのに、文章はからっきしなんだろう。

ゲスの極み乙女。／マルカ／2020

※MV途中で車とバイクがドリフトで入ってくるのがめちゃめちゃかっこいい。
これ、、昔のシルビア！？