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カウンセリングのできる医者が少ない

私自身も、一応カウンセリングの手法を使った仕事をしているので、何事も人と話す場合は、ある程度カウンセリングは必要になってくるとは思っています。
美容師でもセラピストでもそうですが、最初にまずカウンセリングというのを設けていると思います。
ところが、医者の場合も患者の話を聞くという意味でカウンセリングは必須だと思うのですが、実際の場面で、医者自身がカウンセリングをじっくりするというところが非常に少ないように感じます。

特に大きな病院だと、待ち時間が2時間とかはざらですが、診察時間は3分ぐらいだったりして、患者の話を聞くこともなく、あっさり終わることが多いので何となくスッキリしないことが多いのです。

私自身の経験でいうと、2008年ごろはもう、本当に更年期と子宮筋腫が重なり、ひどい貧血に悩んでいました。子宮筋腫は手術適応でしたが、自由業なので一か月も休むと生活ができなくなるため、なるべく手術しない方向でということであらゆる婦人科に行きました。
ところが、婦人科は外科的な分野になるせいか、女医さんでも非常にサバサバした人が多く、ある女医さんに
「子供2人産んでいるんだから、そんなもの(子宮のこと)いらないでしょう」とあっさり言われ、手術を逡巡している私に寄り添うなどということは一切しないで「取ったら楽なのに」との一点張りでした。
臓器一つなくなるのですから、怖いという気持ちしかなかった当時の私にはものすごくひどい言葉に感じたもので、その後もいろんな婦人科で何とか手術を避ける方向に話を聞いてもらおうとしたのですが、街のクリニックの男性医師のほうがまだ話を聞いてくれたもので、ただ、そこは大きな病院ではないのでどうしても病院に紹介状を書くということになるため、最終的に言った病院の男性医師はぶっきらぼうではあったのですが
「手術したい?」とまず聞いてきて、「したくありません」と私が言うと
「じゃあ、しない方向でいこう」と言ってくださったので、そこから結構丁寧に話を聞いてくれたのもあり、ここで治療しようと思いました。
ここに至るまで半年ぐらいすったもんだしていた気がします。

医者は確かに病気を治すことが主たる目的ではあると思いますが、子宮筋腫のように命には直接かかわらない病気に対しては、確かに手術で子宮を取り除いたら治るとは思います。ただ、その後の精神的なクオリティの低下にまで言及した医師はいませんでしたし、当時の私の不安はもう、7キロやせたぐらいですのでかなり精神的には追い込まれていたと思います。

昨日スタートした「アンメット」というドラマを見ていたのですが、脳外科医ですが記憶障害になったという主人公(杉咲花さん)は、そういうハンディがあるせいか、カウンセリングが実にうまいお医者さんでした。クライアントの気持ちに寄り添いつつ、諭すように話すので、杉咲さんの演技力がもともと高いせいもあるし、(パンのCMでも一般の人に寄り添うように話しかけているものがあるので)声のトーンとかも柔らかいというのもありますが、本来医者はこうでなきゃと感じました。

かの有名な「白い巨塔」でも、主人公の財前五郎は腕は確かだけれど患者に寄り添うタイプでは決してなく、高圧的でしたが、一方の里見医師は、内科というのもありますが非常に親身に患者の心に寄り添う医者で、私はこんなお医者さんに診てもらいたいと思ったものです。

医者は患者にとったらやはりある意味怖い存在です。びくびくしながら質問しているわけですからそこに高圧的に言われたらもう質問できません。
忙しいから確かに一人ひとりに親身になれないのはわからないでもないのですが、患者にもいろんな性格の人がいますし、同じ病気に対する接し方でも、やはり人によってある意味対応が異なる者ではないかなと思います。

私の仕事も、クライアントさんの性格が異なるので、同じようなことを言う場合にも言葉を変えます。ハッキリ悪いことも言ってもいいようなタイプの人にはズバッと言いますが、不安がっていてあまり悪いことを言うと気にするタイプの人にはいいことをまず言うようにしています。

外科系の医者の場合どうしても命に関わることも多いからか、ズバッと言う場合が多いようですが、それでも言い方で救われることもあると思います。

私が子宮筋腫を保存しつつ通った病院の医者も、サバサバしたタイプの方ではあったのですが、私が手術に不安を感じているということを察知して診察したため、「この先生は信頼できる」と思えたのです。
私の筋腫はできた場所が悪かったのもあり、悪性の腫瘍かどうかを見極めるには開腹しなければならなかったのですが、その確率は低いので、不安でしたが開腹だけは避けたかったため、ホルモン注射をして経過を見つつの治療でした。ただ、15年経った今も異常はないので、結局は良性の筋腫でした。
一人の医者には「場所が良くないから手術しないと死ぬかもしれない」とあっさり言われてしまい、不安が増幅しただけだったのですが、先の先生は、不安かもしれないけれどホルモン注射でそれが効いていたら多分筋腫は今よりも大きくならないから(悪性だったら大きくなります)と言われてそれで行こうと言ってくださったので不安ながらも先生を信頼して何とかしのげたのです。

冥王星が山羊座に入った途端の一番しんどかった時期でしたが、今も別の意味でしんどいことが山積みです。
どうも、北半球をトランスサタニアンが通過する時期というのはイマイチパッとしない時期です。
天王星が双子座に移行する来年になったらやっと南半球に行くので、何か変わるのかなと思ったりしていますが、カウンセリングというのは、やはり人の心を安心させてくれるものだと思います。

自分自身が今一つ調子の出ない時に人の話を聞くというのはなかなかの試練ですが、仕事柄やはり相手に寄り添うということは絶対にしていきたいと思っています。
ただ当たればいいという占いではなく、クライアントさんをその場で笑顔になって帰ってもらうことが私は一番大切だと思っています。

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