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おすすめしたい場所

第2回から参加させてもらっているnote部。
なんと第6回に。すごい!
毎週書き続ける、というのもなかなかないので良い体験。

さて、今回はおすすめしたい場所!ということで、夏季の仕事場スイスを除いて(おすすめ具合は散々紹介しているので)、ベトナムもトルコも台湾もカナダもいっそ盛岡も・・と色々迷った結果・・・
チェコ!をおすすめ。可愛くて美味しくて安くて最高!

チェコについて

ボヘミア高原にある比較的豊かな国である。チェコ共和国がかつてチェコスロヴァキアだったことを覚えている。チェコがスロヴァキアとの『円満離婚』(とプラハっ子の友人が言っていた)を終えた1993年、私は国境が変わるということに衝撃を受けた8歳だった。そんなチェコがヨーロッパ諸国の中心地として力を発揮していたのは14世紀にプラハ大学を設立した頃。現在のカレル大学である。日本は南北朝時代、ヨーロッパでは黒死病(=ペスト)が蔓延し始めた頃となる。その後はハプスブルクの支配を経て民族主義の目覚めと自由化路線を辿り、紆余曲折ののち、今のチェコ共和国となった。ヨーロッパの他の国々同様、怒涛の歴史を乗り越えてきた国である。ヨーロッパの中心地に位置する以上避けられない運命かとも思うけれど。なんせ首都プラハにはあのモルダウ川(ヴルタヴァ川)がある。四大文明が川沿いで発展したことにもわかるように、水があるところは動きが早い。水があるなら大地は肥沃、資源も豊富となれば、とても狙われやすい。まして川はつまり、物流の要になる。オスマン帝国のスレイマン1世がドナウ沿いのベオグラードを落としたのも、その先につながる制海権を握る為の要所だったから。チェコ・プラハはオスマン帝国の手が伸びなかった箇所ではあるが。
と、そんな国である。

初めての訪問

かれこれ10年以上前、当時勤めていた会社での研修が、初訪問だった。その時は、ハンガリーとチェコとオーストリアの三国に行くツアーだった。ブダペストもウィーンもとても素敵だった。けど、心に残ったのはチェコであった。プラハになぜか心惹かれて、チェスキークルムロフに行ってついに恋に落ちた。街に。
当時の写真は残念ながら残っていない。写真を撮る、という習慣が全くなかった。研修だったので、レポートのための写真は撮った記憶があるものの、そのデータがどこに行ってしまったのか、皆目見当がつかない。
プラハの赤い瓦、角の丸くなった石畳、16世紀からの建築がきれいに残るチェスキークルムロフ、城の騙し絵。全てが可愛くて、仕事なのを忘れたいくらいだった。

2度目の訪問

そうして恋焦がれたチェコへ再訪したのは2017年。この年は面白い年で、台湾を北から南へ下る現地集合現地解散ミステリーツアー、初対面の人たち(多国籍)とスキー旅行、子犬が我が家に来て、スイスの友人が日本に遊びにきて、また台北行って、タイで目一杯遊んでスイスへ、到着してすぐにプラハに発った。ここまでが5月26日までに起こったことである。そしてこのプラハの後、スイスで落ち着く・・かと思いきや、20年越しの念願のトルコへ旅立った。そして10月には初めてオクトーバーフェストに出かけた。なんだかとっても頑張っていた年だった。笑

この時は完全にプライベート、遊び倒すと心に決めて友人と行った。
詳しくは当時大興奮のテンションのままブログを書いたので、よろしければ。
空港から宿に到着後すぐに現地の友人の誕生日会に顔を出し、翌日からは歩きまくった。
メトロも乗った。
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乗り方がいまいちわからなかったけど、何とかなった(と思う)。
中心地のレストランや店舗以外だと英語が通じるところが少なくて、それもまた新鮮だった。宿の近くの小さなスーパーに行った時は、文字も読めない雑談もわからない、試しで買ってみたものが菓子パンだと思っていたら惣菜パン(肉が入ってた)だったり、とても楽しかった。

おすすめポイント①食事

旅には食があってこそ!
というのが持論なので、気になるものは手を出してみたい。
こちらは食べてみたかったつまみ『ウトぺネッツ』画像2

右側の瓶詰めである。なんのことはない、ソーセージの酢漬けだが、名前が酷い。
なんと水死体という意味がある。なんでも瓶詰めになっている姿が似ているから、というのだが、こう・・・色と結びつきそうもないことを名前にしてしまうところ、嫌いじゃない。この料理が誕生し名前がつけられた頃、人々はどんな反応をしたのだろうか。うえーとか言いながら食べてみて美味しくてそのままになったのだろうか。面白すぎる。

おすすめポイント②ビール

そして忘れちゃいけないチェコといえば・・・ビール
言わずと知れたビール大国チェコ。現地では飲むパンとも呼ばれるビールの消費量は日本の約5倍。一人当たりでは世界一を誇る。水よりも安く飲めるため、若年層が早くからビールに馴染み、潜在的中毒者が多いんだ、とはプラハっ子の談。
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ビール好きには天国。

おすすめポイント③物価

何せ全てが安くて、衝撃的。もちろん、あれ?と思うものもあるけど、全体的にはとても安い。ビールなんてジョッキで飲んでも200円しないくらいだった。
こちらはプラハっ子の『二日酔いの薬』のオープンサンド。画像4

一切れ100円くらい。
500mlの水は、大体40円くらいで買えたりする。もちろん、年々上昇しているらしいし、どの生活スタイルを選ぶかによるけど、大概想像より安く生活できると言っていいと思う。
平均賃金が日本の半分なので、当然といえば当然か。

おすすめポイント④雑貨

これも外せない、チェコの雑貨たち。
プラハには800年の歴史を持つマーケットがあって、果物からお土産ものまで盛り沢山。素朴なものからカラフルなものまで、目に楽しい物ばかり。
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一目惚れしたボタンたち。
それからフリーマーケットも盛んで、アンティークがたくさん。
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掘り出し物があるかも!?
世界中のガラクタから宝物までが集まっているようで、見ているだけでも楽しい。雑貨好きにはたまらない魅力にあふれている。

おすすめポイント⑤錬金術師

たまたま、本当にたまたま歩いていたら見つけた錬金術師ミュージアム。来客を迎えるのはゴーレム。画像7

16世期末の神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世、錬金術師をたくさん集めて不老不死の薬の研究をさせていた。そんな彼にまつわる話から、プラハと錬金術との関わりがよくわかる博物館。
日に何度か内部のツアーがあって、この時は運よく紛れ込んだけど、当時はとても真剣に研究が行われていた様子、ホムンクルスの作り方、媚薬の小瓶などの魔法の世界が広がっていて、ガイドさんも巧みに現在の科学に至るまでの話をたっぷりと聞かせてくれる。怪しさ満点の薄暗い地下ツアーは雰囲気抜群、ヨーロッパの歴史をいつもとは違う角度から知ることができるとても興味深い場所で、2度目の訪問中ここが一番面白かった。
ちなみに発端となったルドルフ2世は文化的功績で有名な皇帝。政治面ではポンコツ扱いされる彼は、文化人として生きていた方が幸せだったかもね・・。

終わりに

現代的な高層ビルのない赤みがかったオレンジ色の屋根が映える街並み、物価が安く、優しい人々、寛容な文化、美味しい食事に飲むパン。
歴史好き、建築物好き、グルメ好き、雑貨好き、写真好きなどの全てを魅了するチェコ。

正直言って、今まで行った旅先は全て当てはまるのだが、中でもチェコは、やはり特別にお気に入りなのだ。

また行きたいと願いつつ。

おしまい。




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