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自己実現は目標達成ではなく、「理想とする自分の在り方に近づく事」

今回は、自己実現についてのインタビューです。

パーソナル・コーチングサービス「mento」を立ち上げ、ご自身もコーチとして活躍されている木村憲仁さんにインタビューしました!

木村憲仁さんのプロフィール

木村さんプロフィール

株式会社ウゴク代表取締役。1990年生まれ。早稲田大学卒業後、株式会社リクルートホールディングスに新卒入社。リクルートマーケティングパートナーズにてカーセンサーのプロダクトマネージャーを4年間担当。2018年に退職し起業。パーソナル・コーチングサービス「mento(メント)」を通じて、誰もが手軽にコーチングを受けられる社会の実現を目指している。

mento公式サイトはこちら
Twitter:@norikmr

ー木村さん、本日はよろしくお願いいたします!

木村:よろしくお願いします。

父親というフィルターが芽生え、共感の幅が広がる

ーインタビューの本題の前にお子様誕生おめでとうございます!生まれてまだ2,3日(2020年5月)のお気持ちを教えて頂けますか?

木村:そうですね、まだ実際に子供とは会えてないんですが、生まれた瞬間から自分の中の意識や関心の大きな変化を感じています。父親という新しいフィルターが芽生え、共感の幅が広がると同時に、人生の豊かさも広がりました。ユニセフのCMで恵まれない子供を見るたびに自分ごとのように思えてきてしまって...

—父親としての子供への感情はお子さんが生まれる前にも感じられていたのでしょうか?

木村:いえ。20代半ばまでは子供を可愛いと口ではいっていても、心の底から共感できるほどの思いはなかったです。ただ歳を重ねるにつれて子供というものに心から可愛いな、という思いを見出せるようになりました。

—その変化には何かきっかけがあったのでしょうか?

木村:特にきっかけはないと思います。経験を重ねるにつれて自分に生まれてきた心の余裕や自己肯定感により、他人を愛せるようになったのかもしれません。

木村さん_お子さん

コーチングと出会い、自分を他人軸で捉えている自分の存在に初めて気づいた

ーでは、木村さんのU25世代から今までの過程についてお話を伺っていきたいと思います。まず大学時代、"就職”をどう捉えられていたんでしょうか?

木村:元々人と違うことがしたいという気持ちが強く、サラリーマンにはなりたくありませんでした。そこで、自分に合う会社を探すために就活前の一年間は留年をしました。楽しいと思える事で起業したいという想いと同時に、稼ぐ事と楽しい事を両立させる難しさを感じ、起業までの修行としてリクルートへ入社しました。

—色々考えた末に就活という選択をされたんですね。
リクルートで働いてみて気づいたこと、それから辞められたきっかけを教えて頂けますか?

木村:リクルートには芯の強い人が沢山いたし、事業を生み出す思想は浸透していました。でも、企業の規模的にもそれが常に簡単にできる環境にはなかったんです。だからかずっとここにいるべきではないという思いが常にあり、入社して3年半が経った頃、何をやるか決めることなく退社を決めました。

—心地よい環境を捨てて新しい環境へ飛び込む勇気は大事だなと思いつつ、体現するのは非常に難しい気がします。そういった決断の際、葛藤や困難はなかったんでしょうか。

木村:勿論ありました。実は、最初の起業はコーチングではなかったんです。辞めた後なんとか次に進まないといけないという焦りもあり、リクルートでカーセンサーメディアのPMをやっていた知見を活かして車の業界で起業しました。起業に際して色々な人を巻き込みながらも、自分自身が自分ごととして事業に取り組めないもどかしさを感じていました。失敗してもいいという無思考的な思いで始めましたが、仲間が離れていく中、彼らを止める自信が自分にない事に気付きました。

—その苦しい時期をどうやって乗り越えられたんでしょうか。

木村:その時少し興味があったコーチングの分野について調べてみたんです。当時は怪しそうな情報に溢れた業界だったのですが(笑)、やってみないとわからないと思い、5人の方からとりあえずコーチングを受けてみました。
そのうち1人のコーチに「木村さんが本当にやりたい事はなんですか」とシンプルに質問された時、それまで自分の中にあったもやもやが一気に吹っ飛びました。無意識のうちに自分を他人軸で捉えている自分の存在に初めて気づき、自分にしかない軸ときちんと向き合った瞬間でした。そうなると、車のビジネスはすぐに辞める決心がつきました。
コーチングを受ける中で、コーチングは自分の思考を外側から促進してくれる、人生のショートカットのようにも感じ、この手段でより多くの人が自分軸で生きられるようにはできないか、という想いが生まれました。しかし、当時は一般の人がコーチングを受けるにあたり、コーチの良し悪しを判断しにくいことが大きな課題でした。誰もが自分に合ったコーチングを受けられる環境を創ることが自分のミッションだと確信し、コーチングで起業をする事にしました。

—以前mentoのコーチングを受けた際、まさに「考える主体は自分でありつつ、1人では気づかない思考までの道のりを外から推進してくれる」、そんな不思議な感覚につつまれました。

木村さん_No2


コーチングを通じて多様な幸せを伝え、豊かさの定義を変えていきたい

—木村さんがコーチングこそ使命だと思われる背景にはどんな想いがあるのでしょうか。

木村:それは、私が大切にしている2つの想い

📍 肌触りを感じながら、他人の為に役立つことをしたい
    =目の前で困っている人を助ける事が好き
📍 世の中にインパクトのある新しい価値を創出する


の両方をコーチングビジネスを通じて実現できると思ったからです。昔は両者が相反しているものだと思い込み、自分の気持ちの片方を抑えこんでいたんだと思います。ただ自分と本当に向き合った時、心の隅に隠れていた気持ちにも気づけたんです。

—自分の気持ちに正直になるのはとても意味のある事なんですね。
コーチとして木村さんが実現したい事を教えて頂けますか。

木村:僕はコーチングを通じて「豊かさの定義を変えていきたい。」と思っています。経済的な意味に縛られない、一人一人異なる多様な幸せがあることを伝えたいんです。

自己実現にゴールはなく、自分の状態目標である

—最後になりますが、今の木村さんにとっての自己実現とは何でしょうか。また、U25世代へのメッセージをお願いします!

木村:そうですね。自己実現って何かゴールがあるような連想を抱かせますが、どんな自分でありたいか、という状態目標のようなものだと思っているんです。

20代の頃は自分の価値観が固まっていないのも当然だし、その分吸収率が半端ないんです。バケツに水をいれていくイメージでしょうか。無防備でどんな価値観も取り入れるのは危険だけど、多様な価値観に触れて、自分もそうありたいな、と思えるものを取り入れていけばいいと思います。その過程で、自分独自の価値観が形成されていくんです。

「どうやって好きなことを見つけられますか」という質問をよく聞きますが、とりあえず自分自身が意思を持ってやっていることを書き出してみることがスタートだと思います。それを時間がかかっても突き止めていったときに残るものが自分にとって大事なものなのかもしれないです。見つけることを目的化せず、自分はどうありたいか、に向かっていくのがいいのではないでしょうか。

—まずは多様な価値観に触れてみて、自分が心から好きだな、と思える価値観をストックしていけばいいんですね。

—木村さん、お子さんが生まれて間も無い中、貴重なお時間とメッセージをありがとうございました!

インタビューを終えて

インタビューいかがでしたか?

木村さんがコーチングを通じて目指されている「多様な幸せが受け入れられる未来」はこのセルパの活動の原点とも近い気がします。
「他人軸で判断した幸せではなく、自分は自分の幸せを追求すればいいんだ。」と思える人が増えるといいなと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

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