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老舗書店

地方都市の商店街、駅前、大学前に古い書店があります。
一般的には老舗書店と呼ばれています。
出版社勤務時代最初の頃は、老舗書店は苦手で、訪問することを躊躇していました。
偏屈な頑固書店員も多く、どう融和すればよいのか、最初は悩んだものです。
訪問し、挨拶しても返事かなく、会話にもならない状況。
商品説明までたどり着かないで、名刺を置いて帰るくらい。
なかなか厳しい状況が続きました。

その後、営業の方法をだんだんと理解し、店の売上と自社商品を含めた提案ができるようになってからは、ようやく話ができるようになりました。
営業に行くと、書店員の話は止まらず、その話は1時間近くになることも・・・
年配の担当者とは、毎回出版業界や、書籍について語り、多くの時間語りましたが、その中で様々な情報を得て、吸収することができました。
こちらも全国の書店を回っていたので、他の書店の成功事例を紹介したりで、良い関係性を維持していたと思います。

書店業界は今、状況が厳しいと思われます。
担当者がここまで時間を割いて語る機会は少なく、一昔前の書店営業時代が少し懐かしくなります。

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