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ビター・スイートな人間模様

大学時代に所属していたサークルの同期が結婚した。学生時代から付き合っていて、オシドリカップルとして密かに応援していた2人だった。彼らの結婚を知ったのは、偶然。インスタ上で繋がっている他の同期が写真をストーリーに上げていたからだ。

その画像を見たとき、2人に対する祝福の気持ちと一抹の寂しさを味わった。私はその2人の結婚式に居合わせるほどの存在じゃなかったんだな、というのがちょっと残念だった。

一方で、それは至極当たり前のことだな、と思った。
思い返してみると私は大学の4年間のうち入学してから2年は全力で勉学と留学に費やしていて、サークルはほぼ顔を出せておらず。。それでもみんなは留学に行く私を見送ってくれた。帰国したあとも、ゼミがガチすぎてそちらに尽力。サークルは本当に幽霊メンバーだったのだ。それでも、私はサークルに所属している、という帰属意識を持たせてもらえているほど、周りのメンバーが温かくて人間力溢れる人たちだったんだなって思う。今でもすごく感謝してる。ありがとう。

そうだよね、人生有限だし、リソースも有限。
人間関係って常に一定では無くて、フェーズによっても関わり方って変わってくるし、濃さや深さも変わってくる。

すべてを平等に大切にしようと思ったら、人生を全うするのに必要な有限なリソースはすぐに埋まってしまうものね。今まで彼らが私に対して与えてくれた時間と思いやりに感謝しながら、できる限りの祝福を、と思いLINEを経由してメッセージとギフトを贈った。

お互いが全く違う人生を歩んでいて、全然現在をキャッチアップできていない。次に会える日がいつになるかもわからない。それでも私は、2人に感謝してるしますますの幸せを心から願っている。

学生時代の友人と再会したり、話題になると常々思う。当時は同じ学校に通い、同じような制服を着て、同じような生活をしていた人たち。
学校という枠が外れた瞬間に全く違うそれぞれの人生を歩んでいる。

感慨深いし、面白いし、時にほろ苦い。
他人様の人生をどんなに羨んでも、そこに私が傍に居れたら、と願っても、歯車自体がそんな風にできていないこともある。それぞれの人生を応援している前提で、好きな人や恩のある人にはできる限りの恩返しをしつつ、私は私で真っすぐ生きていきたいと思った。

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