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ファッションの都パリでショッピングをしない理由

先週土曜日にひさびさに買い物をしようかなとパリ中心部のショッピング街に行った。
春になってボーナスも入ることだし、もう20年以上着古しているティンバーランドのパーカーがさすがに古くなったので買い換えようと思ったのだ。


しかし、行ってみるとどこにも自分が探している色やデザインの服がないことに気づいた。


ファッションの街パリで気に入るデザインの服がないなんてあり得るのか?と思うかもしれないが、
信じられないことに自分にとってはパリで買うフランス製の男物用の服や時計やカバンなどは、どれもイケてなくてダサくカッコよくないのだ。


そういうこともあり、またここ数年は余ったお金は貯金に回すので服などの買い物をパリですることがない。靴下や下着類は市場で安物を買い、ジーパンやワイシャツに穴が開いたら毎回裁縫師に縫ってもらう。日々の生活に少しでも潤いをもたらす買い物といえば、アロマロウソクや紅茶を買うくらいかな(笑)


そもそも自分はモノを選ぶのに凝り性なところがあり、またパリでの男物用の品揃えがとにかく少ないので、これだ!と納得しないと買うこともないのだ。
よって服などの買い物は日本かその他の国で買うことが多い。男用の服も時計もカバンも小物も日本の方がデザインや機能性が優れていると思うし、バンコクへ行けば日本やパリよりさらに低価格で品揃え豊富で、しかも質の良いものが売られている気がする。

なのでパリでは食べ物と生活用品と、何年かに1回買い換えるパソコンや携帯電話以外、物を買わない生活がここ数年か10年くらい続いている。
パリでは物の値段もかなり高いということも、さらに消費をしない理由の一つだ。ブランドものは眼中になし。


そう言っている自分だが、過去にはカメラ・レンズ沼にはまり、キャノンからライカ、パナソニック、オリンパス、ニコン、富士フィルム、リコーGR、ソニーまでいろいろと試して使って散財していた時期もあった。
結局、ソニーのフルサイズ•ミラーレスをメイン機にして、やっと落ち着いた。


こういう散財に懲りたこともあり、今のような節約型で貯金志向の生活を送っているともいえる。
今は高いものを買わない節約の生活を送っているが、へたに無駄な出費をしたくない、貯金に回したいという思考回路ができあがり、そのマイナス面としては、ともすると生活に消費する喜びがなく、出費を抑え蓄財へとシフトしているので、消費などの刺激に乏しい生活スタイルの固定化・マンネリ化ということにもつながっているように思う。


よって、自分が年に1回出費するときは海外旅行と決めている。それにより日々パリでの地味で固定的になりがちな生活から抜け出して、新しい自分と世界を発見できる喜びに浸るのだ。ということは、せっせとしみったれた貯蓄に励み、そしてバカンスのために働くという傾向にあり、もう自分がある意味フランス人化していることになる。



ということで、今週ボーナスも入るので少しはお金を使いたいと思ったのだが、またしてもパリでは買いたいものが見つからないのだ(苦笑)


また貯蓄と次のバカンスに回そう♪


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