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ウクライナの”ハンナ”~いま、どうしてる?

わずかな付き合いだったけど、あなたと離れて2年以上経ちます。
ロンドンの警察から、携帯電話が見つかったという連絡はありましたか?
あなたの国ウクライナが、侵略によりすさまじい被害を受けていますね。
あなたのイマが気になります。

キュートで輝いていたハタチのハンナ🧔‍♀️


出会ってすぐに警察👮‍♀️へ

出会いは、ロンドン市内にあるレジデンスの部屋の前。べそをかいていたハンナを見て声をかけたのがきっかけ。
「買い物中にコートのポケットの携帯電話を盗まれた。なぜ私の物を盗むの?」と怒りと悲嘆にくれてたハンナ。

スマホと財布を片手に、ハンナを引っ張ってうす暗くなった通りを30分も走ったのに、警察署は閉まってて真っ暗。居酒屋のにぎやかな人たちに教わって大きな警察署を目指すことに。知らない路線の地下鉄を乗りつぎ、イキを切らして探しあてたときのアンド感と、鉄のトビラについたベルを鳴らすキンチョウ感。
警察官は鉄格子の向こうで「見つかる可能性は低い」と首を振って言ったけど、ハンナが書類を書いてる間に「大事なものです、見つかったら必ず連絡してください」何度もツヨクお願いしたのを覚えてる。

今考えると、海外で盗まれた携帯電話が見つかるってほとんどないよね。黙ってついてきたけど、ハンナもそう思っていたのかな?
日本では物を盗られたりしたら警察署に届けるんだよ。海外でもそう思って行動しちゃったけど、ちょっと浅はかだったかな。

帰りはまんぷく、でもズブ濡れ💦

警察署を出てからマックに寄って、大きなハンバーガーを二人でぱくついたね。ポテチもコーラも大盛だった。ハンナがおごってくれたんだよ。

「心配してるお父様に電話をかけなよ」とスマホを渡したら、コトのてん末を話していたね。ウクライナ語はわからなかったケド、また買ってあげると言ってくれたらしいのは、ホッとした表情からわかったよ。

そして「どうしてこんなにしてくれるの?」て聞いたよね。
ホントは勝手に体が動いたからだけど、たぶんハンナが困っていたから、とカッコよく答えたように思う。
まぁ、ありがとうって言ってくれたからまだ良かったよ。ムダなことさせて、って怒られても仕方ない案件だったかもね。

それに、気にしないでね。
教師のエディーに「why?」となんども言われたけど、一晩中セキをしていた隣の部屋の知らない人に、買っていたみかんとマスクの大半をあげたこともあるし。(・・40度の高熱だったけどコロナじゃなかったと願いたい。)

人もまばらな地下鉄にゆられてレジデンスに着いたときは、降り始めた雨でびしょ濡れだった。それでもちょっとした冒険の旅を終えたハンナと白髪ババはまんぞく顔だったね。

笑顔のハンナの思い出💐

後日、ハンナがウクライナのモデルで、ロンドンには撮影に来たと聞かされ、写真や動画を見せてもらったね。
市内の赤い電話ボックスやクリスマスの飾り付けがしてある華やかなストリートで、抱えきれないくらいの花束を持ち、フリルのドレスをまとってクルクル回っている笑顔のハンナ。田舎育ちのババには宝石をちりばめたお姫様に見えたよ。

そんな中、Wi-Fiしか使えないコワれかけの日本語のスマホを「仕事で必要」って、使いこなしていたね。ロンドンで新しいものを買ったばかりだったので役に立ててよかったよ。

帰国する前には撮影で使ったというクリスマス仕様のでっかいバスケット、ハムリーズのテディベアのぬいぐるみとチョコをプレゼントしてくれて嬉しかったよ!!
テディーベアは、今は、家の玄関で座ってる。

ハンナがくれたプレゼント


帰国時には、約束どおりにスマホを受付に預けてくれてたね。メッセージも添えてくれててありがとう。
日本のポッキーチョコも食べてくれた?下手な英語のメッセージも見てくれたかな?

ハンナが残したメッセージ


ハンナ!

ハンナのメッセージの裏にメールアドレスが書いてあったことに最近気づいたんだ。メールしたけど、ハンナの返事まだ届いてないよ。
‥‥‥
どうかどうか、戦火をくぐり抜けて無事に過ごしていてください。
もっともっと輝く未来がハンナを待っているんだから。

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