見出し画像

小説に学ぶシニアライフ  1 「老後の資金がありません」 垣谷美雨

本の要約は他のサイトにお任せし、私なりに印象的な部分を引用し、感じたことを綴ります。充実のシニアライフの道しるべになることを祈って。

シニアライフ老後参考書としては定年・還暦をテーマにした小説も見逃せません。日常生活の喜怒哀楽を描き、私たちにいろんなことを考えさせてくれる参考書であり楽しい娯楽作品です。
垣谷美雨さんの「老後の資金がありません」のご紹介です。


老後の資金がありません 垣谷美雨 

還暦や老後を題材にした人間模様を描いた小説は世に多く存在していますが、「老後に資金がありません」という誰もが気にしているキャッチ―なフレーズが心に響きますね。
老後2000万問題騒ぎの余韻がまだ残っているのでなおさらです。


職場での不平等な現実

後任には、常識もなければヤル気もない四十代の正社員の男女が来た。女性社員は旅行が趣味で、朝からずっと旅行会社のサイトを眺めている。男性社員は飽きもせず、ももいろクローバーZの動画を食い入るように見つめている。上司の目がないときは、やりたい放題だ。

p68

こんな職場を主人公の篤子はパートとして契約終了を理不尽にも言い渡されてしまうわけです。同一賃金同一労働もあり改善は進みつつありますが、社員よりパートさんや契約社員の方が仕事をキッチリやっている実態は少なくないと思います。私の方がよっぽど働いていると感じている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。私の職場でも派遣社員の方にお世話になっておりますが、このような声が恥ずかしながら聞こえてきてます。

老後の再就職は当然社員の立場ではありません。現役時代と同じ感覚で作業指示を超えて仕事を仕切りたがったり、理不尽な社員に注意をしたりと想像の域ですが新しい職場で働く自分を想像すると複雑な心境になります。割り切って今から心の準備をするか、正義を振りかざし戦って玉砕する覚悟を持っておくか、いずれにしても準備しておいて損はなさそうですね。

☆☆☆ 続きは、ブログをご覧いただければ幸いです。

●主なコンテンツ

見栄がじゃまする葬儀の準備

セミナー聞いて分かったつもり

老いても大事な自己肯定感と存在感

楽しい老後が平等に待っています






この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?