見出し画像

五十肩と間違えるな!頚椎症性神経根症について

頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)は、多くの壮年期の人々に見られる特定の首の病気です。この難解な用語の背後には、関連する医学的な概念が隠されています。この記事では、頚椎症と神経根という用語の基本的な理解を深め、頚椎症性神経根症について詳しく説明します。


1.頚椎症とは

頚椎症は、頭を支える首の骨(頚椎)に長期的な負担がかかり続けることで起こる変化のことです。この変化は年齢とともに進行することが一般的で、経年変化とも呼ばれます。


椎間板変性


特に注目すべき変化の一つは、椎間板という骨(椎骨)をつなげるクッションの役割を果たす組織の摩耗です。この摩耗により水分を失い、上下の厚みがなくなる状態を椎間板変性と言います。椎間板が変性すると、周囲にふくらみ、椎骨のへりに骨棘(こつきょく)などの骨の出っ張りも現れることがあります。




2. 神経根とは

神経根は、脊髄から左右に枝分かれする細い神経のことを指します。首の部分には左右それぞれ8本の神経根があり、椎間孔という細いトンネルを通って首の骨から出ています。




3. 頚椎症性神経根症の発症

頚椎症によって椎間孔が狭くなり、神経根が挟まれる状態が頚椎症性神経根症の始まりです。この状態は、激しい痛みやしびれなどの症状を引き起こすことがあります。




症状 - 肩から腕への痛みとシビレ

中年から高齢の方に多く見られる症状で、肩から腕にかけての痛みが生じることがあります。この痛みは、軽いものから耐えられないほどの強いものまで、個人によって異なります。さらに、腕や手指のシビレが伴うことも珍しくありません。
一般に、頚椎(首の骨)を後ろへそらせると、痛みが強くなることがあるため、上を向いたり、うがいをする動作が困難になることがあります。また、上肢の筋力低下や感覚の障害も発生することがあるため、注意が必要です。




原因と病態 - 頚椎症とその影響

頚椎症は、加齢とともに椎間板が膨隆する、または骨のとげが形成されるなどの変化が起こる状態です。この変化により、上肢へ伸びる「神経根」が圧迫されたり刺激されたりするため、上記の症状が発生します。また、遠近両用眼鏡を使用してパソコンの画面などを頚をそらせて見ることも、この症状の原因となることがあります。




診断 - X線とMRIの利用

この症状の診断は、腕や手のシビレ・痛みの有無、頚椎の動きと痛みの関係を検査し、X線で頚椎症の変化を確認することで行われます。さらに、MRIを用いて神経根の圧迫や、骨棘による椎間孔の狭窄を確認することもあります。




予防と治療 - 自然治癒から手術まで

頚椎症は基本的に自然治癒する疾患で、頚椎を後方へそらせないよう注意したり、適切な方向への頚椎牽引、消炎鎮痛薬の投与などの治療が行われます。完治には数ヶ月以上かかることもありますが、患者の忍耐と医師の適切な治療により、回復が期待できます。症状が極端に重い場合には、手術的治療も選択肢となることがあります。


この記事では、中高年に多い頚椎症の症状、原因、診断方法、そして予防と治療について詳しく説明しました。この情報が、健康管理に役立つ参考になれば幸いです。

介護や病気の相談、老人ホームを紹介して欲しい、転職先を探している方などは以下の当社サービス一覧からご相談を受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
●当社サービス一覧
https://bit.ly/3UOdZdd
●介護施設をお探しの方は電話相談受付中
08098023747

シニアnet介護

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?